コール・オプションが積みあがりすぎで株価は下げ?

コールオプション

コール・オプションが積みあがりすぎで株価は下げ?

米国では1980年代からすでに成熟していた巨大なオプション市場があり、オプションモデルなどの開発でノーベル賞をもらった偉い学者などもいます。

1973年にフィッシャー・ブラックとマイロン・ショールズが発表したブラック=ショールズ方程式は、特にオプション取引の価格設定に適用するものとして広く認知されています。

 

この方程式は、シカゴ大学が発表している学術雑誌『Journal of Political Economy』に掲載されました。

後に、その実用性の高さや、データの当てはまりの良さが検証されたことにより、1997年にこの2名はノーベル経済学賞を授与されています。

 

そんな「オプション」ですが、「オプション」という名前から、日経225オプションは難しいし、とっつきにくいという印象が強いかもしれません。

しかし、オプション市場は損失が限定されているにもかかわらず、ヘッジ手段としても使えたり、大きな効果が表れるツールという意味では、資金効率の高い多彩な投資が可能なマーケットです。

 

日経225オプション取引とは、あらかじめ定められた期日(満期日)にあらかじめ定められた価格(権利行使価格、ストライクプライスと呼びます)で日経平均を買う、または売る権利を売買する取引です

「買う権利」「売る権利」という用語で分かりにくいかもしれませんが、覚えることは10個も20個もあるわけではなく、たった2個だけなので覚えてください。

 

「売る」権利のことを「プットオプション」「買う」権利のことを「コールオプション」といいます。

具体例を使って少し説明してみましょう。

 

日経平均株価が23,000円のとき、7月限・権利行使価格24,000円のコールオプションを100円で1枚買ったとします。

オプションの売買単位は価格の1,000倍ですから、購入価格は100円×1,000=10万円です。

 

もし、7月のSQ日(7月9日)の清算価格が24,000円を上回り25,000円となれば、25,000円ー24,000円=差益1,000円の千倍の利益で100万円の利益となります。

逆に24,000円まで行かなかった場合、たとえば21,000円まで下がってしまったような場合は24,000円のコールオプションは無価値になりますので、10万円はあきらめなければいけませんが、10万円以上のリスクはありません。

権利放棄するわけです。

オプションを買った人のみが権利行使できます。

 

さて、あなたが買ったコールオプションの反対側にはあなたに売った売り手もいます。

売り手と買い手は満期日までに、オプション市場において買った(買建てた)オプションを売る(転売する)、売った(売建てた)オプションを買う(買戻し)と言う反対売買によって決済することも出来ます。

デイトレだってもちろんOKです。

 

さて、24,000円コールオプションの買い手は24,000円コールの権利を得るために10万円を支払ったのですが、そのオプション料は「プレミアム」と呼ばれています。

生命保険料のプレミアムと一緒です。

オプションを買う人が売る人にプレミアムを払うということになります。

そのかわり、権利行使価格に達すれば売り手は必ず売らなければいけません。

オプションの売り手は保険会社と同じ立場と理解していただくとオプションが身近になりませんか?売り手のほうはプレミアムを受け取ることになりますが、責任も果たすことになります。

ちなみに買い手は証拠金の必要はありません。

 

今度は日経225の下げの場合を扱って説明してみます。

日経平均株価が23,000円のとき、7月限・権利行使価格21,000円のプットオプションを50円で1枚買ったとします。

日経オプションの売買単位は価格の1,000倍ですから、購入価格は50円×1,000=5万円です。

何かの個別株あるいは日経先物を21,000円でロングしている場合、株価の調整の下げがあって含み益が小さくなるのを避けたい時に、さりとて、ロングポジションを切ってしまいたくない時などにプットオプションをロングしておくのは有効なヘッジトレードになります。

 

繰り返しになりますが、日経225オプションの取引単位はプレミアムの1千倍で、証拠金は売り手のみ必要です。

日経225オプションには、次の4つの基本的な取引方法があります。

日経225オプションの取引方法
  • コール・オプション(買う権利)の買い
  • コール・オプション(買う権利)の売り
  • プット・オプション(売る権利)の買い
  • プット・オプション(売る権利)の売り

 

 

まとめてみますと、オプションの買い手は自分の有利な時にだけ権利を行使することができます。

つまり、自分の予想と反対に日経平均が動いてしまった場合には、権利を放棄することによってその損失をオプションを買い付けるために支払った金額(プレミアム)に限定できます。

 

オプション市場の売買もボラティティが高い市場なので、それだけに特化しているプロトレーダーも多くいますが、保有株式や株式指数の値下がりリスクや購入予定株式の値上がりリスクに対するヘッジ手段としても有効です。

 

相場が動かないときもオプションを売り建てることによって利益を出すことが出来ます、また、日経平均という指数を売買するのと同様の効果をレバレッジを効かせた少額の資金で得ることが出来ます。

ただし、オプションの売りはプレミアムがすぐ入ってくるかわりにリスクは無限大になりますので、上級者向けです。

理論的にはいろいろな組み合わせや確率論で仕組む高度なトレード方法も発達しています。

 

ただし、オプションはSQ日(決済期日)より前であれば、市場でいつでも売買することができます。したがって、SQ日より前に

株価が大きく下落してオプションの価格が上昇したら、その時点で売却してもよいのです。

 

ところで、そんなオプション市場ですが、6月9日のブルームバーグによると、

「米国株の上昇を見込むオプション取引が少なくとも20年ぶりの高水準に膨らんだ。こう指摘するサンダイアル・キャピタル・リサーチは、中期的な相場見通しにとってネガティブ

だと分析している。

サンダイアルの創業者ジェーソン・ゲッフェルト氏によると、トレーダーらは先週、新たなコールオプション3560万枚で株価に強気のポジションを積み上げた。

同氏は8日のリポートで、株価上昇への投機が活発だった2月に記録したピークの2870万枚を上回ったと説明した。

同氏はリポートで「オプショントレーダーは株価上昇に向け驚くべき賭けをしている」とした上で、「このような活動は、S&P500種株価指数や他の指数への投資で数週間から数カ月の枠組みにおいてマイナスリターンをもたらす強い傾向がある」とコメントした。

8日の米国株上昇でS&P500種は年初来の下げを消し、3月の安値からの上昇率は45%に迫った。サンダイアルによれば、投機的

な取引の中心は小規模投資家で、先週のコールオプションの買いの半分以上を占め2000年以来の高い割合だった。

しかし、過去の例では、強気の小規模トレーダーのポジションが45%以上を占めた後は2カ月以内に約3%、1年で15%の米国株下落

につながっているという。」

という不気味な記事が載っていました。

小規模トレーダーたちの保有するコールオプション(買う権利)のポジションがこれまで見たことないくらい大きなポジションに積みあがっているので、過去の経験則から米国株がかなり下がりそうという分析記事なのですが、なぜそうなるのか?

 

これについては記事では言及されていませんが、おそらくポイントはトレーダーたちは米株のショートが積みあがってきていて、そのヘッジとしてコールを大量にロングしていると想定されます。

権利行使日にはそのコールオプションはインザマネー(ーストライク価格より価格が上になってコールがもうかっている)になっているので、その利食いの売りポジションで、結果的になんぴん売りが膨らんでいくことになるからということでしょうか?そのかわり、それでも下がらない場合はもっとすごいことになり、ショートカバーで米株価はさらに上値を追っていくきっかけになるのかもしれません。

著者プロフィール

memo
ウィンインベストジャパン( https://win-invest.co.jp/ ) 齊藤トモラニ 老舗FXスクール代表。 FX会社主催のセミナー講師としても活躍する。
著書に『簡単サインで「安全地帯」を狙うFXデイトレード』
ロンドンfxの松崎美子さんと一緒にYouTube「fxの流儀」を配信中

 

AkiFXキャンペーン実施中【6月】

AkiFX(当サイト)の専用バナーから口座開設するとキャッシュバックキャンペーンに参加できます。

AkiFX特別タイアップキャンペーンもあるので、この機会に新しいFX会社を試してみてはいかがでしょうか。

※以下の専用バナーからどうぞ↓

最大57,000円キャッシュバック(+5,000円UP

当サイト限定!最大57,000円キャッシュバック(+3,000円UP
みんなのFX_AkiFXblog用

当サイト限定!最大505,000円キャッシュバック(+5,000円UP

最大30,000円キャッシュバック
GMOクリック証券

最大30,000円キャッシュバック

最大30,000円キャッシュバック

最大13,000円キャッシュバック(+3,000円UP
FXプライムbyGMO

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です