カナダドルは原油価格次第

カナダドル,原油

カナダドルは原油価格次第

カナダはあまり良く知られていませんが、実は世界の石油生産国第4位の巨大産油国なのです。

世界の統計専門サイトであるGLOBAL NOTEというサイトによると、2019年の年間生産量では世界でトップが米国の74,672万トン、2位がロシアの56,810万トン、3位のサウジアラビアが55,656万トン、そしてカナダが27,485万トンと続きます。

ちなみに為替市場で資源国通貨のひとつとして数えられるオーストラリアの石油生産量は世界30位で2,062万トンです。

 

年間〇〇万トンだとピンときませんが、日量何万バレルと換算するためには上記の数字を50で割ればよいのです。

つまり、米国は74,672万トン÷50=日量1,493万バレル、ロシアとサウジアラビアは飛ばして、カナダは日量549.7万バレルです。

オーストラリアは41万バレルとカナダとは比較にならないくらい小さいです。

カナダという国の石油生産量550万バレルはどのくらい大きいのかというと、日本の年間消費量が日量385万4,000バレル(2018年)なので、それをはるかに上回っていることからかなり大きいという印象です。

一方、カナダは輸出国としても世界有数です。

輸出量については、輸出すると同時に輸入している場合もあり、統計に正確で新しいものが見当たりませんので、ご紹介できないのですが、カナダの一日の石油消費量は250万バレル程度なので、差し引き日量300万バレル(?推定値)の純輸出国なのです。

 

このレポートの主目的はドルカナダという通貨ペアと原油価格の関係を調べてみるということが主題ですが、カナダの原油は中東産油国や北海原油などと違って油井を掘って噴出させるという通常のものではありません。

米国のシェールオイルに近い原油なのですが、特殊なだけに利点、欠点もあり少し解説を加えておきたいと思います。

 

カナダの石油産業ですが、neulabのサイトによると、次のように解説されています。

カナダは世界有数のエネルギー生産国で、内訳は原油、天然ガス、電力(水力)などを生産して輸出している。

これらの輸出先の大部分がエネルギーの大量消費国であるアメリカ向けとなっていることが特徴。

原油の生産国では2018年時点では4位にランクされていて、埋蔵量では1670億バレルと世界3位の規模を誇っているが、その原油の生産はオイルサンドやビチューメン(天然アスファルト)といった、油田からくみ上げるのではない非在来型の原油が多くを占めている。

カナダでは2000年代以降に西カナダのアルバータ州のオイルサンドからの採掘技術が開発されて当時の100億バレルから急速に埋蔵量を増加させている。

 

JPEC(石油エネルギー技術センター)によると、カナダの原油の埋蔵量と、原油の特徴についてこのような記述があります。

1980年から2002年までカナダの石油確認埋蔵量は100億bbl(bblはバレルの意味)を下回っていたが、2003年オイルサンドが技術的かつ経済的に回収可能であると判明してから急増した。

2014年Oil & Gas Journalによれば、カナダの石油確認埋蔵量は1,730億bbl で、約97%(約1,670 億 bbl)をオイルサンドが占めるとされている。

 

オイルサンド?」と急に耳慣れない言葉が出てきましたが、株式会社日立総合計画研究所による説明では、次のように解説されています。

オイルサンドとは、石油成分を含む砂岩のことで、主にカナダの中西部、アルバータ州北部で産出されています。

その主な組成は砂83%、水4%、石油成分10%となっていますが、含まれている石油成分は非常に粘性が高く、常温では半固体状の超重質油です。

母岩が砂岩ではなく頁岩(けつがん)の場合にはオイルシェール (Oil Shale) と呼ばれる。

タールサンド(Tar sands)とは、極めて粘性の高い鉱物油分を含む砂岩のこと。

原油を含んだ砂岩が地表に露出、もしくは地表付近で地下水などと反応し、揮発成分を失ったものと考えられている。

色は黒ずみ、石油臭を放つことが特徴。

油分が石炭を乾留した時に出るコールタールに似ていることから、初めタールサンドと呼ばれたが、実際の成分は石油精製から得られるアスファルトに近い。

さらにかなりの重質油のようです。

 

どうやら米国で大増産されていたシェールオイルと似たもののようですが、どちらも重質油のようです。

一般的には重質油からはガソリンのような軽質油はあまりとれませんが、米国ではガソリンを多く精製する特別な装置が発達しているので、重質なのでコストは安いはずなのでシェールオイルやオイルサンドは経済効果が高いのかもしれません。

 

上にも触れられています通り、ほとんどすべてのカナダ原油は米国にパイプラインで輸出されているので、近年大増産傾向にあった米国のシェールオイルで価格安が進んでいた米国原油(WTI:ウエスト・テキサス・インターミーディエイト原油)と価格競争となって安価でしか売れず、生産量が増やせなくなっている点です。

neulabサイトが結論付けているのは、「WTIの価格が60ドル台となると生産コスト的に西カナダ産原油に経済性が生まれるとされており、原油価格が現状の60ドル台で留まる場合には増産が加速しそうだ。」ということです。

 

さて、前置きがだいぶ長くなってしまいましたが、それだけ、カナダのオイルサンドの実態がお分かりいただけたかもしれません。

カナダがその原油生産量、輸出量の大きさをみれば、カナダドルという通貨が、原油価格と米経済次第というのは容易に想像できると思います。

その実、ドルカナダ(FXではこの組み合わせが一般的です)と原油価格は反比例関係で動いています。

つまり、原油価格の値段が上がる時は、カナダの通貨が強くなるので、ドルカナダという通貨ペアは下がるということになります。

ただし、「有事のドル」の要因もあるので、コロナ騒ぎで世界経済が悪く、株価が下がっている時は、ドルは買われやすくなりますから、その場合はドルカナダという通貨ペアは上がる傾向になります。

ドルカナダという通貨ペアの先行きを見るためには、原油価格とドルインデックスを見ておけばよいということになります。

著者プロフィール

memo
ウィンインベストジャパン( https://win-invest.co.jp/ )
齊藤トモラニ 老舗FXスクール代表。
FX会社主催のセミナー講師としても活躍する。
著書に『簡単サインで「安全地帯」を狙うFXデイトレード』
ロンドンfxの松崎美子さんと一緒にYouTube「fxの流儀」を配信中
<FXの流儀youtubeチャンネル>
https://www.youtube.com/channel/UC30w5H2MGSs6wP1YFjPeXBg

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