日本の年金基金はまずまず

日本の年金基金はまずまず

新型コロナの猛威で株価が2月から3月にかけて暴落しました。

逆に米国債は暴騰して長期金利は暴落しました。

2月の高値から実に32%もの急落でした。

その時に最初に脳裏に浮かんだのが、日銀が買い続けているETFの価値が下落しているが大丈夫か?ということと我々が払っている年金を運用しているGPIFのポジションが悪くなっていまいか?ということでした。

 

今回はそのGPIFの運用成績について3か月ぶりに推考してみようと思います。

2月4日にお伝えした筆者の時事レポートでは、世界最大の年金基金である日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)についてこのようにお伝えしました。

 

「世界中の株価が暴落しているので、われらのGPIFも巨額な損失を出した模様です。まだ2019年度の数字は出てきていないので、正式な数字は判りませんが、野村証券の試算によると、第一四半期は18兆円の赤字だったとのこと。

内訳としては国内債が1000億円の赤字、国内株が7兆6000億円の赤字、外国株式は10兆6000億円の赤字、外国債券は3000億円の黒字でした。

2019年度では、19年4~12月が9兆4241億円の黒字であったので、年間トータルでは8兆6000億円の赤字ということのようです。

GPIFの資産総額は2018年度末では159兆円であったので、2019年度は5.4%の損失ということになります。

GPIFは運用開始からかなり儲けている優秀なファンドですが、マスコミはきっと今回の損失を切り取って報道するのかもしれませんが、今回の世界の株の暴落を考えると、それほど悪くないと筆者は思います。

過去19年間で累積収益は57兆5377億円ですからざっくり言っても50%の利益を出しているからです。

もっとも複利計算すると年利2%程度ですが...

ところで、GPIFは4月から運用比率を5年ぶりに変更しています。

国内債券の比率を減らして外国債券の比率を増やすとのことです。

この決定に至った理由ですが、日経オンラインによると、GPIFの高橋則広理事長は「国債は安全な資産ではあるが、金利がマイナスであるものに投資していいのか、ずっと組織の中でも悩んでいた」と語っています。

具体的には、これまでは国内債券35%、国内株式25%、外国債券15%、外国株式25%であったところ、国内債券については35%から25%に、外国債券15%であったところ25%に増やします。」としました。

 

さて、2019年度の結果がブルームバーグによって発表されましたが、GPIFの2020年1-3月期に18兆円近い運用損を計上したとのことです。

その点では上述の野村證券の試算は正確だったようです。

その詳細については、「GPIFが3日に発表した資料によると、19年度第4四半期となる20年1-3月期の運用損失は17兆7072億円。収益率はマイナス10.71%と急激に悪化し、3月末の保有資産残高は150兆6332億円に縮小した。第3四半期末である19年12月末は170兆円近くにまで達していた。

 

1-3月期の運用収益率

運用資産全体 ▲10.71% 過去最悪
国内債券 ▲0.51%
国内株式 ▲17.63%
外国債券 0.50%
外国株式 ▲21.88% 運用損失額は過去最悪

19年度通期の運用業績は8兆2831億円の損失を計上。

第4四半期の影響が通期全体の運用成績に響いた。

 

2019年度の運用収益率と資産残高

運用資産全体 ▲5.20%
国内債券 ▲0.36%
国内株式 ▲9.71%
外国債券 3.55% 大幅な金利低下で債券評価額が上昇
外国株式 ▲13.08%
3月末の運用資産額 150兆6332億円
自主運用を始めた2001年度からの累積収益 57兆5377億円

 

 

宮園雅敬理事長は「運用結果は国内外の株式が下落したことから、年度ベースではマイナスの収益率となった」と説明。

「2020年に入ると、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、世界経済と企業収益の先行きに対する懸念から投資家のリスク回避姿勢が高まり、大幅に下落した」とした」と報告されています。

 

7月4日の日経新聞にFXトレーダーには興味のある記事がありました。

公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は3日、2019年度は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で8兆2831億円の赤字だったと発表した。

今後は外国債券の投資を増やす方針で、4月からの新たな目安では4兆~5兆円程度の買い余力がある。

為替相場で円安材料になりそうだ。

通年の運用成績が赤字になるのは4年ぶり。

運用利回りはマイナス5.2%で過去3番目に悪かった。

感染拡大の影響が金融市場を直撃した

20年1~3月の運用損失は17兆7072億円と、四半期で過去最大になった。

 

この期間のマイナスは、株価の世界的な暴落を考えると、予想通りという感じですね。

ただ、外債は暴騰していたはずなので、外債の利益が小さかったのは気になります。

せっかく外債枠があったのにヘッジが効いていなかったように思うからです。

いずれにせよ3月下旬から株は戻っているので4-6月は国内、海外株式とも取り戻せているはずです。

 

繰り返しになりますが、20年度に注目されるのはGPIFの外債投資ですね。

上述しましたように4月に国内外の債券と株式にそれぞれ25%ずつ投資する新たなポートフォリオを採用しました。

外債が10ポイント増え、国内債は10ポイント減らしています。

 

GPIFの外債投資を増やすタイミングはすごく大事です。

ドル円の動きに直結してくるからです。

3月末時点の運用資産のうち、外債は22.2%だったので、4月からの目安を3%弱下回り、目安まで4兆~5兆円ほどの買い余地がまだあると思われます。

ところで、外債は目安(25%)から上下6%の幅を認められていますので、上限まで投資するとすれば13兆円もの買い余地があるわけなので、それを始めた場合為替市場では円安方向に働くのは必至です。

円を売って外貨を買う取引が発生するからです。

 

ただ、問題は彼らがそれをいつやるかです。

同じく日経の記事によると、「宮園雅敬理事長は3日に開いた記者会見で「外債をすぐに買いに走ることはない」と述べた。

そのうえで「新型コロナの感染状況や市場の状況を注視しながら対応を検討したい」と語り、時期を探る考えを示した。」とあります。

 

ということで、推測するしかないのですが、主要先進国が金利を大幅に引き下げ、足元の債券運用は厳しい状況なので、タイミングとして考えられるのは米国の長期金利が上がり始める時でしょう。

つまり、国債が売られているときです。その場合は株価は上昇しているはずですから国債の買いはポートフォリオ全体のヘッジにもなるからです。

著者プロフィール

memo
ウィンインベストジャパン( https://win-invest.co.jp/ )
齊藤トモラニ 老舗FXスクール代表。
FX会社主催のセミナー講師としても活躍する。
著書に『簡単サインで「安全地帯」を狙うFXデイトレード』
ロンドンfxの松崎美子さんと一緒にYouTube「fxの流儀」を配信中
<FXの流儀youtubeチャンネル>
https://www.youtube.com/channel/UC30w5H2MGSs6wP1YFjPeXBg

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