【FX過去検証】移動平均線乖離率の検証結果!(豪ドル/円,1時間足)

移動平均線乖離率,FX検証,豪ドル,1時間足

移動平均線を使ったFXのトレード手法に「移動平均線乖離率」を使ったものがあります。

別の記事では、移動平均線乖離率に近い目安として「移動平均線乖離幅」を使って、豪ドル円,5分足で検証を行いました。

前回の記事を見ていない方は、下記に関連記事としてリンクを載せておくので、確認してみてください。

関連記事【FX過去検証】移動平均線乖離率の検証結果!(豪ドル/円,5分足)

しかし、5分足の検証の場合、スキャルピングをしないようなデイトレーダーやスイングトレーダーには、なかなか使えない情報だったかもしれません。

そこで、今回は、豪ドルの1時間足の移動平均線乖離幅を検証していきたいと思います。

それでは、移動平均線乖離幅の検証結果を見てみましょう。

移動平均線乖離率とは?

移動平均線乖離率とは、為替のレートが移動平均線からどのくらい離れているかを示した指標です。

移動平均線乖離率の式は次のとおりです。

移動平均線乖離率の算式
乖離率=((当日の終値-移動平均値)÷移動平均値)×100

 

価格の移動平均線からの乖離が大きければ、買われすぎor売られすぎにより、価格は移動平均線に引き戻されていく傾向があります。

実際のチャートを確認してみましょう。

チャートに表示させているのは、長期移動平均線(200EMA(指数平滑移動平均線))です。

急激に移動平均線から乖離している箇所は移動平均線に引き戻されていることがお分かり頂けるかと思います。

この特性を利用してトレードをして、利益を上げている人もいます。

また、トレンドが発生しているからトレンド方向にエントリーしても、移動平均線からの乖離が大きければ、トレンドとは逆方向に動く(移動平均線に引き戻される)こともあり、損失を出してしまうかもしれません。

移動平均線乖離率を適切に把握することは、トレードをする上で、重要であると言えるでしょう。

移動平均線乖離率検証のための前提条件

移動平均線乖離率の検証の前提条件について、説明していきます。

通貨ペア 豪ドル/円
ローソク足 1時間足
使用するテクニカル指標 200EMA(指数平滑移動平均線)
検証期間 2019.1.7~2020.7.8
計測回数 87回
検証ツール Think Trader

また、移動平均線乖離率は、ローソク足の終値を使って、算出されますが、これではローソク足のヒゲが発生したときに、そのヒゲの乖離分を考慮できないという欠点があります。

したがって、移動平均線乖離幅を計測することとします。

なお、移動平均線乖離幅の算出する式は次の通りとします。

高値or安値 - 200EMA = 乖離幅

移動平均線乖離幅の検証結果

移動平均線乖離幅の検証結果は次のとおりです。

正の乖離幅の回数 48回/87回
正の乖離幅の平均値 0.894円
乖離幅の最大値 2.865円
負の乖離幅の回数 39回/87回
負の乖離幅の平均値 -1.098円
乖離幅の最小値 -6.259円
乖離幅(絶対値)の平均値 0.986円
乖離幅(絶対値)の中央値 0.768円

乖離幅の平均値は0.986円、中央値は0.768円になっており、分布図を見ると乖離幅の目安が0.5~1.1円であることが分かります。

また、検証した全データも載せておきます。

価格移動平均線(EMA)乖離幅絶対値乖離率
78.09577.440.6550.6550.008
78.34277.5740.7680.7680.01
78.50277.7340.7680.7680.01
79.09978.0361.0631.0630.014
77.51478.098-0.5840.584-0.007
78.83778.1080.7290.7290.009
79.84278.842110.013
77.43878.636-1.1981.198-0.015
79.23778.4820.7550.7550.01
79.19678.5910.6050.6050.008
79.82178.8270.9940.9940.013
79.78678.9030.8830.8830.011
79.64379.1160.5270.5270.007
77.72878.853-1.1251.125-0.014
79.40378.8260.5770.5770.007
77.54278.735-1.1931.193-0.015
77.91378.566-0.6530.653-0.008
79.39978.670.7290.7290.009
79.63378.960.6730.6730.009
79.61179.1080.5030.5030.006
80.71579.7650.950.950.012
75.33576.408-1.0731.073-0.014
75.39476.031-0.6370.637-0.008
75.54875.924-0.3760.376-0.005
75.45175.864-0.4130.413-0.005
74.92775.742-0.8150.815-0.011
73.93175.015-1.0841.084-0.014
76.27875.041.2381.2380.016
75.91775.3450.5720.5720.008
75.28675.524-0.2380.238-0.003
75.18175.507-0.3260.326-0.004
75.90375.5330.370.370.005
76.13675.6840.4520.4520.006
76.15975.8150.3440.3440.005
70.73673.394-2.6582.658-0.036
69.92971.97-2.0412.041-0.028
71.12371.674-0.5510.551-0.008
71.08371.556-0.4730.473-0.007
74.48973.4051.0841.0840.015
72.46973.229-0.760.76-0.01
71.72572.767-1.0421.042-0.014
71.92272.357-0.4350.435-0.006
71.84472.336-0.4920.492-0.007
74.81673.7141.1021.1020.015
75.28474.4020.8820.8820.012
75.40574.6280.7770.7770.01
75.66974.8310.8380.8380.011
73.35474.576-1.2221.222-0.016
73.48574.168-0.6830.683-0.009
74.28773.9880.2990.2990.004
74.26974.0260.2430.2430.003
74.83874.1420.6960.6960.009
74.63774.1910.4460.4460.006
74.52574.2480.2770.2770.004
73.81574.202-0.3870.387-0.005
75.96374.4011.5621.5620.021
76.54175.5970.9440.9440.012
73.74575.408-1.6631.663-0.022
76.24475.6210.6230.6230.008
72.39173.934-1.5431.543-0.021
74.37773.7040.6730.6730.009
73.02773.749-0.7220.722-0.01
74.28873.6760.6120.6120.008
73.18373.738-0.5550.555-0.008
74.46273.7220.740.740.01
59.966.159-6.2596.259-0.095
62.91165.281-2.372.37-0.036
67.70765.332.3772.3770.036
66.57765.5231.0541.0540.016
66.90565.5881.3171.3170.02
67.26365.8711.3921.3920.021
64.86665.891-1.0251.025-0.016
64.37865.743-1.3651.365-0.021
69.25467.5411.7131.7130.025
68.9367.8671.0631.0630.016
67.28268.033-0.7510.751-0.011
70.15768.9411.2161.2160.018
67.9868.957-0.9770.977-0.014
67.62868.702-1.0741.074-0.016
70.17268.9581.2141.2140.018
69.75369.2230.530.530.008
68.54569.143-0.5980.598-0.009
68.63569.1-0.4650.465-0.007
71.08169.8591.2221.2220.017
76.77173.9062.8652.8650.039
72.5274.42-1.91.9-0.026
72.68973.797-1.1081.108-0.015

参考に5分足の分布図も載せておきます。

1時間足の乖離幅が5分足の乖離幅の3~4倍程度であることが読み取れます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は移動平均線乖離幅の豪ドル/円(1時間足)について、検証をしてみました。

このような検証は、自分でもすることができるので、気になる手法があれば、面倒かもしれませんが、過去チャートを使って検証してみることをオススメします。

注意
今回の結果はあくまでシミュレーションによる結果ですので、この手法をすることでFXで勝てることを保証したものではありません。また、投資は自己責任で行ってください。

 

人気記事現役トレーダー1000以上に聞いた!FX会社人気総合ランキング!

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です