GPIFの外債買いで円安が近い

GPIF,ポートフォリオ

GPIFの外債買いで円安が近い

積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の投資対象やその運用成績は、私たちが払い続け、将来もらえる年金額に直接かかわってくるだけに、とても気になります。

GPIFの戦略と成績などについては当レポートでも何度か扱ってきましたが、今現在のポートフォリオは国内債券25%、国内株式25%、外国債券25%、外国株式25%になっています。

GPIFのポートフォリオ
国内債券25%
国内株式25%
外国債券25%
外国株式25%

 

基本ポートフォリオを約5年半ぶりに見直し、4月にそれまで国内債券35%、外債15%の比率を変更したばかりです。

バランスよく、全部25%ということなのですが、3月末に全体の1.2%を占めていた為替ヘッジ付き外債はルール変更で、4月から国内債の枠に算入しているとされています。

国内債の低金利ではポートフォリオ全体のヘッジの一環とはいえあまりに収益が少なすぎるので、為替ヘッジ付き外債を国内債に置き換えるというのは一案だと思います。

 

また、公表はされていませんが、彼らの外国株と外債のポジションを買うタイミングは為替もかかわってくるので、GPIFがいつ動くのかは極めて大事な情報です。

 

話が少し横道に逸れますが、ポートフォリオとしてはヘッジファンド・マネージャーなら必ずといってよいほど含まれているゴールド(金)などが含まれていないので、もったいない気がします。

とくに、世界中の主要中央銀行がコロナ禍に対応するためにお金を大幅に刷っているだけに、金などの実物資産などの購入も10%ほどは考えるべきではないのかと筆者は考えます。

日本の国債15%、金ETFが10%という具合です。

また、GPIFのポートフォリオは株と債券だけなので、また為替は円とドルだけ(ユーロもあるのかもしれませんが)なので、分散化がしっかりとはなされていない印象です。

 

さて、7月10日のブルームバーグに次のような記事が載っていました。

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が外国債券に投資する余地が2020年度に入って一段と広がっているもようだ。運用資産全体に占める外債の構成比が、世界的な株高に伴う保有内外株の評価額の膨らみで、目標値より一段と下がったとみられるためだ。

GPIFの公表資料に基づくブルームバーグの試算によれば、為替ヘッジをしない外債の構成比は3月末に年金積立金全体の22.2%で、目標値の25%まで引き上げるには約4.3兆円の積み増しが必要だった。

その後円相場と米欧金利がほぼ横ばい圏にとどまる中、6月末の国内株や外国株の運用評価に利用している指標はそれぞれ11%、19%程度上昇した。

としています。

 

この意味を少しかみ砕いてみましょう。

2月から3月に世界の株価は30%強暴落したわけですが、その3月末時点からみれば米国S&P500指数は6月末日の3カ月で丁度20%値上がりし、日本のTOPIXは11%上昇しています。

「6月末の国内株や外国株の運用評価に利用している指標はそれぞれ11%、19%程度上昇した。」と上で引用されていましたので、3月末日と6月末日を比較したものということでしょう。

従ってこの間の日本株、米株の上昇の平均値は15.5%になりますので、GPIFの株の比率は50%から57.75%に増加したことになります。

なので、国内債、外債の相対的比率はその分落ちていることになります。

 

外債の比率が落ちたということはいずれ25%までの比率に上げるためには外債を購入するタイミングが近々来ることになります。

外債を購入する場合は必ず円売りドル買いの為替オペが伴いますので、円安要因になってくるわけです。

 

ブルームバーグの記事は次のように続けています。

「モルガン・スタンレーMUFG証券の株式統括本部でエグゼクティブ・ディレクターを務める岩尾洋平氏の推計によると、為替ヘッジなし外債の構成比は6月末に20.9%に低下し、目標値を満たす保有額との差は7兆円弱に開いたもようだ。

GPIFの資産構成比

国内債 国内株 外債 ヘッジ外債 外株 短期資産
目標値 25% 25% 25% 国内債に算入 25% 国内債に算入
3月末 23.87% 22.87% 22.22% 1.20% 23.90% 5.95%
6月末 22.1% 23.7% 20.9% 1.1% 26.7% 5.5%

*6月末の数字はモルガン・スタンレーMUFG証券の推計値

 

一番右の短期資産の中身はわかりませんが、こちらも国内債に参入されるようです。

上の表で分かるように、日本の外債は6月末現在ですでに目標値を4.1%下がっています。

4.1%はトータル資産150兆円と低く見積もっても6~7兆円分の円売りドル買いが伴います。

 

最後に、この記事には非常に興味深い内容に触れています。

GPIFは市場への影響を避ける観点から具体的な投資行動は明らかにしないが、ポートフォリオ改定の前後に外債を買い増していた可能性がある。

財務省の統計によれば、国内年金勢の投資動向を映す銀行の信託勘定は海外中長期債の買い越し額が1月、2月にそれぞれ2兆円超と過去最大を記録し、6月は1兆円近く買い越した。

とあります。

 

GPIFだけの動きではないようですが、国内年金勢は1月、2月、6月に外債を買い越したということです。

ドル円のチャートに当たると、ドル円は1月、2月、3月と6月に急騰しています。

それぞれ100ピップスを超える急騰日があり、その急騰後もトレンドは一定期間続いています。

3月は年金勢の買いによるものではないようです。

前回の時事レポートでもお伝えしましたが、今度GPIFが外債を購入するタイミングは米債の利回りが今より上がってきた時のタイミングだと思います。

10年債は現在0.6%台でしばらく推移していますが、これが0.7%~0.8%と上昇してくるときが外債を買うタイミングなのかと思います。

それが起こるときは株価は下がっているはずです。

 

上記の1月、2月、6月の外債購入額はそれぞれ2兆,2兆,1兆円ずつでした。

しかし、GPIFが買わねばならない外債の額は目標値を超えて買う(マックス6%でトータル31%)ことを考慮すれば、6兆円から16兆円にもなります。

この夏、円安となる局面はGPIFが動き出す時かもしれません。

それもかなり近いかなと思います。

著者プロフィール

memo
ウィンインベストジャパン( https://win-invest.co.jp/ )
齊藤トモラニ 老舗FXスクール代表。
FX会社主催のセミナー講師としても活躍する。
著書に『簡単サインで「安全地帯」を狙うFXデイトレード』
ロンドンfxの松崎美子さんと一緒にYouTube「fxの流儀」を配信中
<FXの流儀youtubeチャンネル>
https://www.youtube.com/channel/UC30w5H2MGSs6wP1YFjPeXBg

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