金価格はピークを過ぎたのか!?

【金価格はピークを過ぎたのか!?】

 

金価格が今週になって急反落しています。

先週金曜日の史上最高値が1オンス当たり2,089.20ドルでしたが、現在は1,900ドルを切れる勢いです。

たった3日間で9%の下げです。

日本でも先週金曜日(8月7日)に史上最高値1グラム当たり7,769円(田中貴金属税込み小売り価格)を付けてから急落しています。

この7年ぶりの金の大きな急落とともに米国の長期金利が急騰(0.5%台から0,66%へ)、またそれに従ってドル価が急騰しています。

なぜ金価格が落ちたのでしょうか?考えてみたいと思います。

 

金価格は株価と反比例関係にあるといわれています。

経済が好調の場合、歴史的にみて株価の上昇率のほうが金の上昇率よりも高いので、金利を生まない金を売って株にお金が流れるのが常でした。

その点では、現在は株価は3月の底打ちから大きく回復しつつあります。

なかでも米株のうちハイテク株がたくさん含まれているナスダック指数はコロナ以前の高値(史上最高値)をすでに17%も超えて高くなっています。

S&P500はコロナ前の高値までにあと0.3%の高みにまで上昇、出遅れている米国ダウもあと4.8%のところまで上昇してきています。

 

日本の日経225はコロナ前までの高値(24116円)の3.9%の至近距離まで上昇してきています。

日本のマザーズ指数(高い成長可能性を有する成長企業向けの新興市場株)はすでに今年の高値は超えています。

同様に欧州で一番強いドイツDAX指数は残り3.5%まで上昇してきています。

 

伝統的には金はよくインフレに対する良いヘッジとして理解されています。

金が上昇している場合、市場がこれから来る「インフレを嗅ぎ分け」ていると言えるかもしれません。

1970年代の中東石油戦争をきっかけとした西欧での高インフレ時に金価格は暴騰しています。

また2,000年から起こったITバブルの時も金価格は上昇してきたことで、それが証明されます。

 

インフレに対するヘッジという意味ではコロナ禍の現状で際立ったインフレは見られません。

欧米、中国、日本を個別にみると消費者物価がコロナ以前より上がっているのはユーロ圏のみです。

中国も米国も上昇気味ですが、コロナ以前にはまだ戻っていません。

日本は元より問題外です。

その点ではインフレヘッジとしての金は「インフレを嗅ぎ分け」ようとしたが、インフレの匂いはなかったということなのかもしれません。

ただ、インフレのもう一つの考え方としては、ドル価値の下降傾向が続けば金高が続く傾向にあります。

その点では5月中旬から下がり続けてきたドル(インデックス)に反転の兆しが見えてきたことで、当面は金をこれ以上短期的にホールドあるいは買う理由がなくなったと言えます。

 

コロナ禍が原因で、最近は金が買われていたということでしょう。

加えて米中対立という地政学リスクもありました。

5月からの金価格の急騰時に、米中対立はかなり先鋭化してきました。

7月1日に香港で国家安全維持法が施行されました。

それを受けて米国は香港の貿易上の特恵を撤廃、国家安全維持法に関わった香港の当局者や中国共産党の11人を制裁することを決定し、米国への渡航禁止、彼らの米国にある資産の凍結、彼らの家族を含む個人の銀行トランザクションおよびそれを許した銀行も制裁するという厳しい規制を法制化しています。

また、ヒュ-ストンにある中国の総領事館の閉鎖、南シナ海での同盟国による軍事演習等々米中対立は激化してきていました。

しかし、ここへきて米中の貿易通商第一次合意の話し合いも行われるという話も含め、中国の態度にも米国との激突を避けるようとする言動も出てきています。

その点で、米中のホットウォーはすぐには起こらないとの思惑で有事の金をホールドしている必要がなくなってきたことも事実です。

 

また、トランプ政権や各国の政府、またFRBのコロナ対策に対する信頼も出てきたのかもしれません。

政府や中央銀行はこれからも必要な対策を続けるとの安心感、そして実際にここにきて経済指標が良くなってきています。

特に先週発表された7月の製造業、サービス業の数値がコロナ以前よりも良くなり始めた国々が増え続けています。

ヨーロッパ、米国、中国がそんな勝ち組になってきています。

いまだコロナ感染は特にインドやブラジルでは増え続けていますが、米国では落ち着いてきています。

またロシア政府がコロナワクチンを開発したとのニュースなどはコロナからの本格的な脱出が見えてきて本物のリスクオンマーケットが近いという連想も働きます。

 

金はピークを打ったのでしょうか?

 

4月22日のブルームバーグは、

バンク・オブ・アメリカ(BofA)は向こう18カ月間の金相場の目標価格をオンス当たり3000ドルに引き上げた。

新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた経済を支援するため、世界各国の政策当局者が財政や金融政策を通じて巨額の刺激策を投入していることが理由。

と伝えています。

 

BofAは「FRBは金を造幣できない」と題したリポートを発表し、「経済生産が急激に落ち込み、財政出動が急増、さらに中央銀行のバランスシートが倍増する中、不換通貨への圧力が高まる可能性がある」と指摘、「投資家は金を狙うだろう」と予想した。

これは現在の最高値を50%余り上回る水準。

 

まだ金が1,500ドルの時のBofAの読みですが、つまり、FRBがドル紙幣を無制限に刷っているので、出回るキャッシュの量が増えるのでインフレが来るという理屈です。

FRBはキャッシュは作れるが、金は造幣できません。金は穴を掘って探すしかないのです。

そんな金の供給量のも問題があります。

これまで人類が採掘してきた金の総量は18万トン、それはオリンピックプール4杯分弱に過ぎません。

そして、現在の金の可採埋蔵量(掘れる見込みのある潜在量)は5万トンのみ。現在、年に3,000トン程掘っていますので、あとたった17年でもう枯渇してしまいます。

金の供給量には限界が間近に迫ってきているということになります。

 

5月末の時点で金は1,700ドル台、株もナスダックは2月の今年の高値(史上最高値)をまさに超えるところまで上昇してきていましたから、おそらくどちらかの上昇は本物ではないと考えられましたが、当時は答えは見つかりませんでした。

株価が上昇し続けてきたので、金はコロナの感染者増と米中対立が始まりそうな気配以外にそろそろ上昇する理由がなくなってきた頃でしたが、そのころからドルが下がり時始めたのです。

株価の上昇はFRB(米国連邦準備銀行)が新型コロナで信用収縮が起こらないように、無制限にお金を刷っているので、株価は実体経済とかけ離れたバブルであることは疑う余地はありません。

その点では将来のインフレヘッジの金ということによる上昇であったかもしれません。

 

長期的にはドル安とインフレヘッジで金はさらに上昇すると思われますが、突然米中対立がホットウォーにでもならないかぎり、半年くらいのスパンでは金はピークを打ったと言ってよいでしょう。

著者プロフィール

memo
ウィンインベストジャパン( https://win-invest.co.jp/ )
齊藤トモラニ 老舗FXスクール代表。
FX会社主催のセミナー講師としても活躍する。
著書に『簡単サインで「安全地帯」を狙うFXデイトレード』
ロンドンfxの松崎美子さんと一緒にYouTube「fxの流儀」を配信中
<FXの流儀youtubeチャンネル>
https://www.youtube.com/channel/UC30w5H2MGSs6wP1YFjPeXBg

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