ドルは短期的に吹き上がるか?

ドルは短期的に吹き上がるか?

「今ドルが下がる方向にポジションをとるのはCrowded tradeのようだ。」とあるヘッジファンドが言ったという記事がブルームバーグに乗っていました。

Crowded tradeクラウディッド・トレード?(混雑したトレード?)あまり聞きなれない表現ですが、投資用語集というサイトの説明によれば

「Crowded tradeとは、取引に参加するプレーヤーが多く、取引が極めて多い状況のことで、いわゆるバブルの状態にあり、今後損失を被る懸念も小さくはない一方、さらなる上昇を予想し、その流れに乗って値上がり益を取ろうとする投資家もいる。」

ということにようです。

他の言い方をすればショートスクイーズ(short sqeeze、ショート筋のポジションを損切らせようと買い上げる、短期のトレーディングスタイルで、意図的に買いをぶつけて、売り方を締め上げて収益を狙うことをいいます。)が起こる可能性があるということなのかと思います。

 

8月13日のブルームバーグが「ドルショートに偏りすぎているので急反発リスクを警戒しているヘッジファンド」のポジショントークを紹介する記事を掲げていました。

ドル安を見込む持ち高がますます積み上がっている様子で、それが踏み上げを招きそうだと、一部のヘッジファンドは警戒する。

600億ドル(約6兆4100億円)を超える資産を運用するブルーベイ・アセット・マネジメントはドルショートの持ち高で利益を確定させた。

AMPキャピタルは新興国通貨の上昇を見込むポジションを解消した。

K2アセット・マネジメントはドルの急反発を警戒して、リスク削減に動いている。

ドルショートの持ち高はいまや2年ぶりの高水準に上る。

だが、こうした見方が正しければ、投資家が夏の間にドルショートで得た利益は吹き飛びかねない。

米金融当局が3月に強力な政策対応を示唆して以来、ドルショートは外国為替市場で最も人気のある取引で、先安観が強いなか勢いが弱まる兆しは見えない。

だが、AMPのダイナミック・マーケッツ責任者のネーダー・ナエイミ氏は「ドルショートが極めて高水準になりつつある」とし、「このリスクがいつ顕在化してもおかしくはない。ドルが戻す余地はある」と述べた。

という記事です。

 

このように考えるトレーダーはたくさんいるのではないでしょうか?

トレーダーにとってはわくわくぞくぞくする記事ですね?

確かにドル安が続いてきていましたが、今月に入ってドルは底堅く上値を模索中に見えます。

その証拠に、米国の金融庁CFTCが発表日しているCOTレポートの投機筋のドルの合成ショートポジションの大きさは20万枚ショートと際立ってきています。

ドルが長期的に買われるようなことにはならないと思いますが、短期的にはドルは吹き上がるかもしれません。

 

ブルームバーグの調査によれば、過去10年では8月~11月は基本的にドルが他通貨に対して買われる傾向にあるようです。

8月のドルの他通貨との変動率は+0.5%、9月は+0.4%、10月は+0.2%、11月が+1.6%です。

8月の+0.5%はドルインデックスに適用させた場合7月末の引け値が93.56ポイントであったので、現在地(8月13日の引け値)は83.24なので、まだかなり上昇余地があるように見えます。

過去10年間と同じように動くと仮定すれば、9月~11月はドルは上げ続けることになります。

 

さて、ドルが本当にここから吹き上がると仮定すると、ドルストレート通貨ペアは下がることになります。

特にユーロが下がります。

というのは、ドルインデックス(DXY)は6つの主要通貨のバスケットで構成されている指数で、1970年代からニューヨークに上場されているもので、最近メディアでもよく取り上げられる指数です。

以前解説したかもしれませんが、重要なのでここに再び掲げておきます。

ドルインデックスは次の6つの通貨のバスケットから出来上がっています。

ユーロ (EUR) 57.6% 、日本円 (JPY) 13.6% 、英ポンド (GBP) 11.9%、カナダドル (CAD) 9.1% 、スウェーデンクローナ (SEK) 4.2% 、スイスフラン (CHF)3.6%から出来上がっています。

ユーロが 57.6%も占めているので、ドルインデックスが下がればユーロドルは上がりますし、ドルが下がればユーロドルは上がることになります。強い逆相関関係にあるからです。

 

さて、ドルが短期的に上がると仮定した場合の話ですが、過去4か月間ドルが下がってきた時に、メインの通貨ペア以外では、特に発展途上国の通貨はどう動いてきたのでしょうか?

たとえば、メキシコペソ(USDMXN)、ロシアルーブル(USDRUB)、南アランド(USDZAR)、トルコリラ(USDTRY)を見てみましょう。

まず、メキシコぺソですが、6月初旬まで下がり、その後横に推移してきていますロシアルーブルは6月初旬まで下がり、その後上向きで推移しています(=ルーブルが弱含みで推移しています)。

南アランドは6月初旬にいったん底打ち、その後7月にも安値を更新、その後上昇気味で動いています。

 

ところが、トルコリラは他3通貨ペアとは全然違う動きになっています。

コロナ禍以来ドルトルコリラは買われ続けています。

トルコリラが一方的に売られ続けているわけです。

最近の金融市場ではトルコ資産は株・債券・通貨のトリプル安になっています。

トルコの対外債務の拡大にもかかわらず外貨繰りは危機的水準にあるという経済問題だけでなく、政治的にも3月の統一地方選での与党の苦戦、中銀や金融機関に対する政府の介入など明るいニュースが見当たりません。

 

という環境で、ドルがここで吹き上がるようなことになると、トルコリラがさらに売られる(=ドルトルコリラはさらに買われる)とみてよいでしょう。

著者プロフィール

memo
ウィンインベストジャパン( https://win-invest.co.jp/ )
齊藤トモラニ 老舗FXスクール代表。
FX会社主催のセミナー講師としても活躍する。
著書に『簡単サインで「安全地帯」を狙うFXデイトレード』
ロンドンfxの松崎美子さんと一緒にYouTube「fxの流儀」を配信中
<FXの流儀youtubeチャンネル>
https://www.youtube.com/channel/UC30w5H2MGSs6wP1YFjPeXBg

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