速報:3月12日の主なニュース

【3月12日これまでのニュース】

■ECB、資産購入「かなり速いペースで」 金利上昇を警戒
欧州中央銀行(ECB)は11日に政策理事会を開き、今後3カ月間の資産購入をこれまでより「かなり速いペースで実施する」と決め、発表した。欧州では米金利上昇を追いかけるように長期金利が上昇していた。新型コロナウイルスの感染拡大リスクが消えず、経済・物価の回復が力強さを欠くなか、金利だけが上昇する事態を避ける狙いがある。
コロナ対策の資金供給の特別枠は1兆8500億ユーロ(約240兆円)のままだが、より積極的に国債などの購入を進めていく。声明文では「市場の状況にあわせて柔軟に」資産購入を進める考えを強調した。主要政策金利は0%、中銀預金金利はマイナス0.5%に据え置いた。
ECBのラガルド総裁は理事会後に記者会見し、経済の先行きに「不確実性が残っている」と指摘。「良好な金融環境を守ることが引き続き重要だ」と強調した。
欧州の長期金利は、巨額の財政出動などでインフレ期待が高まる米国に引っ張られるように上昇している。指標となるドイツ10年債利回りは1月のマイナス0.5%程度から、2月後半にはマイナス0.2%程度まで上昇していた。ECBの発表を受け、ドイツ、イタリアの長期金利は低下し、ユーロの対ドル相場も下落した。
長くマイナスに沈んでいた消費者物価上昇率がプラスに転じたことが、金利上昇の追い風になった面もある。ただ、実際にはドイツの付加価値減税の終了やエネルギー価格の回復といった技術的、一時的な要因が大きい。物価上昇率は年末にいったん2%程度まで高まるが、実態はそれほど強くないというのがECBの見立てだ。
欧州の主要国では、新型コロナの感染抑制のための厳しい行動制限が続いており、需要不足の状況が続く。ECBが11日公表した新しい経済見通しによると、物価上昇率は21年が1.5%、22年が1.2%、23年が1.4%で力強さを欠く。21、22年は上方修正したが、23年は据え置いた。
ワクチンの接種が少しずつ進むなど、明るい兆しは見えつつある。それでも、新型コロナの変異ウイルスの拡大などのリスクは消えない。ようやく回復し始めた経済を、大規模な緩和政策でできるだけ長く支えるべきだとの意見が多い。
ラガルド総裁はこれまでも「良好な金融環境」を維持すると繰り返してきた。経済がまだ弱いのに、期待先行で金利だけが上昇してしまうと、政府や企業、家計の借り入れコストが膨らみ、景気回復に水を差してしまうからだ。
経済が危機の出口に向かうにつれて、金利は揺れ動きやすくなる。回復が腰折れしないように金利を抑え、いかに経済の正常化を実現していくか。危機の谷が深かった分だけ、ECBの政策の難易度も高まっている。

ECB理事会のポイント(金利上昇に警戒感)

政策金利 据え置き
PEPP(パンデミック緊急購入プログラム) 資産購入ペース大幅加速
金利上昇に警戒感 「資金調達環境にとってはリスク」

ユーロ圏景気と物価の見通し(欧州回復は米より遅れる?)

2021年 2022年 2023年
実質GDP成長率 4.0%(↑0.1) 4.1%(↓0.1) 2.1%(変わらず)
HICPインフレ率 1.5%(↑0.5) 1.2%(↑0.1) 1.4%(変わらず)

■韓国のアマゾンNY市場上場
ソフトバンクグループ(SBG)が筆頭株主の韓国ネット通販大手クーパンは11日、ニューヨーク証券取引所に上場した。終値で計算した時価総額は840億ドル(約9兆円)を超え、海外企業の米新規株式公開(IPO)としては、2014年の中国・アリババ集団以来の大きさとなった。新型コロナウイルス禍でネット通販の利用が世界的に伸びており、投資家の成長期待は高い
クーパンは10年に創業した。ECの巨人、米アマゾン・ドット・コムになぞらえて「韓国のアマゾン」とも呼ばれる。国内に170カ所以上の物流拠点を設けてスピード配送を武器に急成長している。20年の売上高は前年比約2倍の120億ドルだった。物流・配送を自前で手掛けるため先行投資が重く、最終損益は5億ドルの赤字と、創業以来、赤字基調が続いている。

■米追加対策は多くの国に恩恵、金利急上昇に留意必要=IMF報道官
国際通貨基金(IMF)のライス報道官は11日、米国の1兆9000億ドル規模の追加経済対策で景気回復が支援され、多くの国が恩恵を受けるとしながらも、各国中央銀行は、新興国にも波及する可能性のある突然の金利上昇に留意する必要があるとの見方を示した。
ライス報道官は定例記者会見で、米下院が前日に再可決した新型コロナウイルス追加経済対策法案で米国の国内総生産(GDP)が向こう3年にわたり5─6%押し上げられるとIMFは試算していると指摘。ただ、ドル建ての資金調達コストが異例の低水準にあることを踏まえると、金融環境が突然引き締まるリスクが存在しており、こうしたリスクに「慎重に対応」する必要があると述べた。
その上で「このことは、米連邦準備理事会(FRB)を含む先進国の中銀が、正当化されない金融市場の引き締まりの回避に向け、経済に対する見方のほか、資産買い入れや金融政策について引き続き明確に情報を発信する必要があることを示している」と指摘。IMFは米国の景気刺激策で「世界的な経済成長に大きなプラスの影響が波及すると予想している」としながらも、「潜在的なリスクも注視している」とし、新興国と途上国は緊急事態に対応する用意を整えておく必要があるとの見方を示した。
IMFは4月5─11日にオンライン形式で開かれるIMF・世界銀行年次総会で次回の世界経済見通し(WEO)を公表する。

■米新規失業保険申請71.2万件に改善、労働市場は回復軌道へ
米労働省が11日に発表した3月6日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は71万2000件と、前週の75万4000件から減少した。市場予想は72万5000件で、予想以上に改善した。
新型コロナウイルス感染を取り巻く公衆衛生環境が向上する中、経済部門の再開が拡大しており、労働市場の回復が軌道に乗り始めている。

■OPEC、21年需要見通し上方修正 回復は下期に集中=月報
石油輸出国機構(OPEC)は11日に公表した月次報告で、2021年の世界の原油需要見通しを若干上方修正した。ただ新型コロナウイルス感染拡大の影響が継続する中、需要回復は年後半に集中するとの見方を示した。
OPECは今年の原油需要は日量589万バレル(6.5%)増加すると予想。前月に示した見通しを若干上方修正した。ただ上半期の見通しは下方修正。「総需要は日量9630万バレルに達する。消費の大部分は下半期のものとなる」とした。
ただ「21年を通して人の移動が制限されるとみられる中、今年の需要増で昨年の減少を相殺することはできない」とした。
今年の世界的な経済成長率見通しについては、上半期末までに経済活動の加速が予想されるとし、4.8%から5.1%に上方修正。ただ「旅行や運輸など原油を多く消費する部門は引き続き不相応な影響を受け続ける」との見方を示した。
2月のOPEC加盟国による生産量は日量65万バレル減の日量2485万バレル。サウジアラビアの生産量が日量95万6000バレル減少したことが大きく影響した。

【本日の予定(要人発言・イベント)】
8:50 日本景況判断BSI大企業全産業・製造業(第1四半期)
16:00 英国月次GDP(1月)
17:00 スペイン小売売上高(1月)
18:00 イタリア失業率(第4四半期)
18:30 英中銀TNSインフレ翌12カ月(2月)

日米豪印首脳会合(オンライン)

14日(日)
独バーデンビュルテンベルク州、ラインラントプファルツ州 州議会選挙
米国市場、夏時間へ移行

【経済指標】

時間 指標名称 前回ドル円変動幅 前回(改定値) 予想 結果
16:00 英国・鉱工業生産指数 01月[前年比] +4.9pips -3.3% -4.4% -4.9%
16:00 英国・鉱工業生産指数 01月[前月比] 0.2% -1.0% -1.5%
16:00 英国・製造業生産高 01月[前月比] +4.9pips 0.3% -1.0% -2.3%
16:00 英国・製造業生産高 01月[前年比] 2.5% -3.7% -5.2%
16:00 英国・貿易収支 01月 +4.9pips -143.15億ポンド -125.01億ポンド -98.26億ポンド
16:00 トルコ・鉱工業生産指数 01月[前月比] +4.9pips 1.3% 1.0%
16:00 トルコ・鉱工業生産指数 01月[前年比] 9.0% 8.1% 11.4%
16:00 ドイツ・消費者物価指数(確報) 02月[前月比] +0.3pips 0.7% 0.7% 0.7%
16:00 ドイツ・消費者物価指数(確報) 02月[前年比] 1.3% 1.3% 1.3%
16:00 ドイツ・調和消費者物価指数(確報) 02月[前月比] +0.3pips 0.6% 0.6% 0.6%
16:00 ドイツ・調和消費者物価指数(確報) 02月[前年比] 1.6% 1.6% 1.6%
17:30 香港・生産者物価指数 第4四半期 -1.4pips 3.8% 2.9%
17:30 香港・鉱工業生産指数 第4四半期 -1.4pips -7.4% -6.0%
19:00 ユーロ・鉱工業生産指数 01月[前月比] +1.6pips -1.6% 0.3%
19:00 ユーロ・鉱工業生産指数 01月[前年比] -0.8% -2.2%
21:00 インド・鉱工業生産指数 01月 -0.4pips 1.0% 1.0%
21:00 ブラジル・小売売上高 01月 +3.7pips 1.2% 0.1%
22:30 カナダ・設備稼働率 第4四半期 -2.0pips 76.5% 77.8%
22:30 カナダ・卸売売上高 01月 +3.2pips -1.3% 5.2%
22:30 アメリカ・生産者物価指数 02月[前月比] +1.4pips 1.3% 0.4%
22:30 アメリカ・生産者物価指数 02月[前年比] 1.7% 2.7%
22:30 アメリカ・生産者物価指数 02月[コア・前月比] 1.2% 0.2%
22:30 アメリカ・生産者物価指数 02月[コア・前年比] 2.0% 2.6%
22:30 カナダ・雇用統計 02月[雇用者数] -20.4pips -21.28万人 7.50万人
22:30 カナダ・雇用統計 02月[失業率] 9.4% 9.2%
00:00 アメリカ・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) 03月 +0.0pips 76.8 78.5
00:00 ドイツ・卸売物価指数 02月[前月比] +1.4pips 2.1%
00:00 ドイツ・卸売物価指数 02月[前月比][前年比] 0.0%

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