速報:3月23日の主なニュース

【これまでのニュース】

■パウエル議長、デジタル通貨創設は急ぐ必要ない-金融システムに重大
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、デジタル通貨の創設は金融システムにとって重大な一歩であり、慎重に準備する必要があると述べた。他国の金融政策当局者も同様の見解を既に示している。
パウエル氏は国際決済銀行(BIS)が22日主催した行事で、法定通貨のデジタル版「デジタルドル」について、「われわれは技術的な課題、想定され得る負担や利益を理解する上で最先端を行くべきである」と述べた上で、「この計画を急ぐ必要はない」と言明した。
同イベントに出席したドイツ連邦銀行(中銀)のワイトマン総裁は、中銀が発行するデジタル通貨は銀行の取り付け騒ぎが発生するリスクを高める恐れがあると指摘。金融当局は民間部門を「締め出す」べきではないと述べた。
(その他の発言)
・回復は予想より速く、強くなっているようだ
・労働市場の状況が最近改善。
・完全回復には程遠く、FRBは支援を続ける。
・数百万の米市民が依然打撃受けている。

■EU、ウイグル巡り中国に制裁
欧州連合(EU)は22日、ブリュッセルで外相理事会を開き、中国の新疆ウイグル自治区における深刻な人権侵害に関与したとして、中国当局者4人と1団体に対し、EU渡航禁止と資産凍結の制裁を科した。中国を巡る制裁はEUの前身機構による1989年の天安門事件を受けた武器輸出禁止以来、初めて。
EUはバイデン米政権と協調する形で人権問題での対中圧力を強めた。中国外務省は22日、EUによる制裁に「内政干渉だ」と反発し、対抗措置としてEUの当局者ら10人と4団体に制裁を科すことを決めたと発表した。EUと中国との関係が一層緊張するのは必至だ。

■アストラゼネカの米コロナワクチン臨床試験第3相、有効性79%
英国のアストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発した新型コロナウイルス感染症(COVID19)ワクチンは、米国での臨床試験第3相で有効性79%との結果が示された。
アストラゼネカは22日、3万人余りの被験者を対象とした試験の最初のデータを発表した。昨年の試験では65歳超の被験者が少なく、この年齢層に対する効果を判定するデータがなかったが、今回は被験者のほぼ4分の1が高齢者だった。
今回の試験で、重症化と死亡、入院を防ぐことでは100%の効果が示された。
昨年の英国とブラジルでの試験では、投与量と投与方法がさまざまだったため結果に幅があった。欧州連合(EU)の少なくとも10カ国は当初、65歳未満に対象を絞って同ワクチンを承認。その後、実際に接種が進むにつれ、高齢者に対し高い効果を示すデータが得られ、多くの国が65歳以上の高齢者も対象に含める方針に転換した。

■2月の全米活動指数、寒波で10カ月ぶりマイナス圏に低下
米シカゴ連邦準備銀行が22日発表した2月の全米活動指数はマイナス1.09で前月から1.84ポイント低下した。2カ月ぶりの低下で、マイナス圏の数値は米国で新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年4月以来10カ月ぶり。寒波の影響で「生産関連」と「消費・住宅関連」が落ち込み、全体を押し下げた。
同指数はゼロを下回ると米経済の成長ぶりが過去の平均を下回っていることを示す。
指標4分野のうち、「生産関連」はマイナス0.85で1.22ポイント低下した。寒波による停電や供給網の混乱で一部工場が稼働を中止して鉱工業生産などが落ち込んだ。「消費・住宅関連」もマイナス0.29で0.56ポイント低下した。「雇用関連」と「販売・受注・在庫関連」もわずかに低下したがプラス圏は維持した。
米経済成長の実体により則しているとされる3カ月の移動平均は、マイナス0.02で前月から0.48ポイント低下した。

■米中古住宅販売、2月6.6%減 3カ月ぶりマイナス
全米不動産協会(NAR)が22日発表した2月の中古住宅販売件数は、季節調整済みの年率換算で622万戸と前月比6.6%減少した。3カ月ぶりのマイナスで、2020年8月以来6カ月ぶりの低水準となった。ダウ・ジョーンズまとめの市場予測(650万戸程度)を下回った。ただし前年同月比では9.1%増えた。
NARは、物件不足を販売件数減少の要因にあげた。同じ要因で、販売価格(中央値)も31万3000ドル(約3400万円)と前年同月比15.8%値上がりした。全4地域で2桁台の伸びとなった。
NARは、価格高騰と住宅ローン金利の上昇で今後は住宅販売の伸びが鈍化する可能性があるとの見方を示した。

■米国株上昇、ハイテク中心に買い-国債利回り低下が支え
22日の米株式相場は上昇。米10年債利回りが低下し、約1年2カ月ぶり高水準を離れたことを追い風に、テクノロジー銘柄中心に買われた。
大型ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は、S&P500種株価指数を上回る伸びとなった。小型株は比較的振るわなかった。一連の米国債入札が控えているほか、米金融当局が大手銀行の資本優遇策を予定通り今月末で終了すると決定したこともあり、国債市場の動向が引き続き注目を集めている。
S&P500種は前週末比0.7%高の3940.59。ダウ工業株30種平均は103.23ドル(0.3%)高の32731.20ドル。ナスダック総合指数は1.2%上昇。ニューヨーク時間午後4時55分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.69%。
ベアードの投資戦略アナリスト、ロス・メイフィールド氏は「長期債利回りの上昇は、高成長銘柄の売り浴びせから景気敏感銘柄へのローテーションに至るまで、株式市場で見られたほぼ全ての動きに影響している」と指摘。「金利が多少安定する局面は常に、ハイテク株の上値追いのきっかけになる」と説明した。
米リッチモンド連銀のバーキン総裁は、経済成長の加速が望ましくないインフレ加速につながったり、金融政策調整の必要性をもたらしたりする兆候は見られないとインタビューで指摘。望まないインフレが根付くためには、物価上昇期待が動き、経営判断や賃金交渉に織り込まれ始める必要があると説明した。
外国為替市場では、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数が下げ、ほぼ2週間ぶりの高水準を離れた。米国債利回りが低下し、ドルの投資妙味が後退した。ポンドはドルとユーロに対し下落。新型コロナウイルスワクチンの配布を巡る英国と欧州連合(EU)の対立継続が背景にある。
ドル指数は0.1%低下。早い時間にはトルコ・リラ急落を受けたリスク回避ムードの広がりで上昇していた。ドルは対円で0.1%安の1ドル=108円82銭。ユーロは対ドルで0.3%高の1ユーロ=1.1934ドル。一時は1.1947ドルまで値上がりした。ポンドは対ドルで0.1%安の1ポンド=1.3865ドルと、一時の0.4%安から下げ幅を縮小した。
ニューヨーク原油先物相場は小幅続伸。欧州の一部でロックダウン(都市封鎖)が再開、もしくは延長されるなど、国・地域によって需要回復ペースにむらがあることが嫌気されたが、バイデン政権による景気刺激策を背景に米国での消費回復に期待が集まっている。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物4月限は前営業日比13セント(0.2%)高い1バレル=61.55ドルで終了。4月限は22日が最終取引。実質の中心限月となった5月限は12セント高の61.56ドルで引けた。ロンドンICEの北海ブレント5月限は9セント上昇し64.62ドル。
ニューヨーク金市場ではスポットと先物がいずれも反落。米国債の入札を控え、投資家は利回りがまた上昇する可能性に身構えている。金相場は先週までは週間ベースで2週連続で上昇していた。
金スポットはニューヨーク時間午後2時19分現在、0.3%安い1オンス=1740.24ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は、0.2%下げて1740.40ドルで終了した。

【本日の予定(要人発言・イベント)】
8:15 ボウマンFRB理事、米経済見通しについて講演
17:40 ホールデン英中銀委員、パネル討論会参加
18:55 カンリフ英中銀副総裁、国際決済銀行(BIS)イノベーションサミットで講演
19:00 ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
20:50 ベイリー英中銀総裁、討論会参加
22:00 ブラード・セントルイス連銀総裁、バーチャルイベント参加
ハンガリー中銀政策金利
23:00  米リッチモンド連銀製造業指数(3月)
23:10 ボスティック・アトランタ連銀総裁、講演
0:00 バーキン・リッチモンド連銀総裁、バーチャル討論会参加
1:00 パウエルFRB議長、イエレン財務長官 米下院金融サービス委員会公聴会で証言
2:00 米2年債入札(600億ドル)
2:15 グラベル加中銀副総裁、講演
2:30 ブラード・セントルイス連銀総裁、講演
3:45 ウィリアムズNY連銀総裁、バーチャル討論会参加
4:30 ロバートソンNZ財務相、予算委員会出席
4:45 ブレイナードFRB理事、米経済見通しについて講演
5:20 ブラード・セントルイス連銀総裁、バーチャル討論会参加
7:00 豪製造業PMI速報値(3月)

月例経済報告(3月)
国際決済銀行(BIS)イノベーションサミット(25日まで)
イスラエル総選挙

米主要企業決算
アドビ、ゲームストップ

【経済指標】

時間 指標名称 前回ドル円変動幅 前回(改定値) 予想 結果
14:00 シンガポール・消費者物価指数 02月[前月比] +1.0pips 0.0% 0.4% 0.6%
14:00 シンガポール・消費者物価指数 02月[前年比] 0.2% 0.6% 0.7%
16:00 英国・雇用統計 02月[失業率] +6.0pips 7.2% 7.5%
16:00 英国・雇用統計 02月[失業保険申請件数] -2.00万件 8.65万件
16:00 英国・ILO失業率 01月 +6.0pips 5.1% 5.2% 5.0%
21:30 アメリカ・経常収支 第4四半期 -1.0pips -1785億ドル -1878億ドル -1885億ドル
23:00 アメリカ・新築住宅販売件数 02月 +4.0pips 92.3万件 87.5万件 77.5万件

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