2022年5月2日(月)の経済指標

2022年5月2日

先週の注目ポイント

中国北京市の一部でロックダウンが実施されるとの報道などから中国だけではなく世界的な株価下落に繋がりリスクオフの円買いが強まった。

またFRBの積極的な引き締めへの警戒感からドル買いの動きが強まる中で日銀が毎営業日に原則的に指値オペを実施すると発表。日米金融政策の違いが改めて意識されドル円は20年ぶりの高値131円25銭まで買われた。鈴木財務相などが急速に進む円安に対してけん制発言も見られたが市場の反応は限られた。

FOMC会合を控え米長期金利が2,9%台に上昇したことでドルが全面高となったこともドル円を押し上げた。

ユーロドルも2020年3月のパンデミックで付けた安値1.0636を下抜けると1.0472と5年3か月ぶりの安値を更新。

しかし急速なFRBの引き締めへの懸念からNY株式市場は不安定な動きのなかで大幅安となったことからリスクオフの円買いも進みドル円クロス円の上値を抑える要因となった。

今週の注目ポイント

今週は注目のFOMC会合が開かれる。ただ、日本や中国が大型連休の狭間ということから薄商いの中での発表で短期的に激しい動きになりかねない。

今回の会合では政策金利を0.5%引き上げると同時にバランスシートの縮小、いわゆるQTの時期や規模などが議論されると予想される。

市場では6月と7月にも大幅利上げを行うとの見方もあり、予想通りであればドル買いの動きが更に強まることになりそうだ。

ただ、急速な引き締めは株式市場にとってはネガティブ材料であり、不安定な株式市場が更に下落幅を拡大する可能性が高く、リスクオフの円買いが強まることになる。

今週もNY株式市場と米長期金利の動向が為替相場の主役になる。

「ドル円」

米金利とNY株式市場の動きからドル円の上昇速度一服

図 ドル円1時間足

先週2日間でドル円は4円30銭余り上昇するなどスピード違反ともいえる円安が進んだ。それは円安だけではなく寧ろドル高要因が大きく、その反動が週末に進んだ。

週末で月末、そして日本が大型連休に入ったことなどからポジション調整の動きが見られた。

ただ、NY株式市場が大幅安で引けたことで今週のFOM会合での米金利と株価のどちらにドル円は引きずられるか注目。

FRBは株価よりも物価動向を主体に金融政策を実施しており株価下落が進んだとしても引き締めの手綱を緩める気配は見られない。

リスクオフの円買いとドル買いの綱引きになりドル円の上昇もそろそろ一服感が漂うとみている。ただ、薄商いの中で一時的に予想以上の乱高下もあり、天井や底で損切りを強いられることは避けたい。

レジスタンスは131円50銭

サポートは128円60銭、128円

「ユーロドル」

図 ユーロドル時間足

先週ユーロはすんなりと2020年3月の安値を下回ったことでユーロの下落は第二幕が始まったといったところだ。米長期金利の動きと連動しており今週のFOMC会合で一段のユーロ売りが強まる可能性がある。

しかし軟調な地合いのNY株式市場に比べて欧州株式市場は相対的にみて底堅いことから一時的にユーロ売りの反動が入るとみている。

レジスタンスは1.0650、1.0700

サポートは2017年1月に付けた安値1.0340

「豪ドル円」

図 豪ドル円2時間足

今週はFOMC会合前にRBA政策会合が開かれる。それも日本や中国が休場ということから薄商いの中で荒っぽい動きになるか、或いはまったく動かないかのどちらかになりそうだ。

先週発表された豪州103月期CPIが予想を上回ったこともあり今週の会合では政策金利をここにきて急に0.1%から0.25%に引き上げると予想され市場では十分に織り込まれていないように見える。ただ、発表後には一旦は利食い売りが出るとみているが

声明で今後さらなる追加利上げが示唆されるとみられ、下げ限定的であれば買いのチャンスとみる。

91円付近が最初のサポートなるが薄商いの中だけに勢いがつけば90円50銭付近までの下げも視野に入る。

上値目途は93円50銭、94円50銭。

 

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