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2022年5月9日
先週の注目ポイント
先週は注目のFOMC会合が開かれドルは下落したが次の日には上昇するなどアップダウンの激しい動きが見られた。
FOMC会合では0.5%の利上げを実施し6月1日から米国債やMBSの保有を削減することを決定。予想通りということで市場の反応は限られた。しかしその後パウエル議長が6月の0,75%の利上げに対して否定的な発言をしたことでドル売りが進んだ。市場は既に6月会合で0.75%の利上げを織り込んでいた。また、日本や中国が大型連休の最中ということもあり薄商いの中でドル売りが進んだ。その後は窓埋めのドル買戻しが入った。
しかし欧米市場ではFRBは6月からバランスシートの縮小を始めるなど積極的な引き締めに変化はないとの見方が広がり米長期金利は3年ぶりの3.1%台に上昇。ドルが全面高となりドル円は130円80銭まで上昇するなど下落前のレベルを上回った。
週末に発表された米4月雇用統計で雇用者数は予想を上回ったものの失業率は3.6%と予想の3.5%を上回るものとなった。ドルは発表後上下に振れたものの大きな動きとはならなかった。結局米長期金利は3.14%と3年半ぶりの高い水準まで上昇。ドルは底堅い動きをキープしたもののNY株式市場は軟調な地合いが続いた。
今週の注目ポイント
今週は米4月CPIが発表され、その結果次第でFRBの今後の姿勢を占うことになることから注目。
前月発表された3月米CPIは40年ぶりの8.5%と高い伸びとなりFRBの引き締め観測が一層強まった。今回は8.1%と伸び率が低下すると予想されるが、予想以上に低下するとインフレのピークが近いとの見方が広がりかねない。そうなればFRBの利上げペースが落ちるとの見方から米長期金利が低下しドル売りで反応することになり注目度は高い。
また今週9日はロシアの対独戦勝記念日に合わせてプーチン大統領が宣戦布告し国家総動員をするとの観測ある。もし戦争に格上げするとすればユーロ売りで反応するだろう。
「ドル円」
図 ドル円1時間足

先週はパウエル発言でドル円は下落し、その後上昇に転じて下落前のレベルを上抜けるなどドルの底堅さを思い知らされた。ただ、インフレもそろそろピークに近付いているとの見方もささやかれる中で今週発表のCPIが注目。もし予想を上回るようなら再度4月28日に付けた高値131円25銭を試す展開。
反対に予想を下回るようならドル売りが強まり61.8%戻しの129円50銭まで下落。勢いがあれば先週の安値128円60銭。
今週のドル円予想レンジは131円70銭~128円60銭
「ポンドドル」

図 ポンドドル週足
先週BOEが0.25%の利上げを決定。次回も利上げにも利上げに含みを持たせたで週間ポンド買いに反応したもの直ぐに下落に転じた。23年度の成長見通しをマイナス0.25%と発表したことでリセッションへの懸念が拡大。利上げも限界に近いとの見方がポンド売りを促した。一方でFRBは今後も積極的な引き締めを継続するとの見方からポンドドルは上値の重い展開が暫く続くとみる。
下値サポートレベルは2020年フィボナッチ76.4%戻しであり6月の安値1.2240付近。
上値レジスタンスは1.2400から1.2450付近
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