これからFX取引を始める初心者にとって、どのFX証券会社の口座を開くかというのは選択肢が多すぎて迷ってしまうと思います。
ひとくちにFX取引と言っても、その投資スタイルにはいろんな種類があります。各FX証券会社にも、それぞれの強みや特徴があるので、ご自身の投資スタイルに合ったFX証券会社を選ばれることをおすすめします。
より有利な条件下でのトレードが可能になり、利益をさらに大きく伸ばすことに繋がります。また、タイプが異なる複数のFX証券会社の口座を開いておくのもトレードの幅と経験を増やす良い機会になるでしょう。
FX初心者が、ご自身に最適なFX証券会社を選べるよう、わかりやすく順序立てて解説していきます。
まず最初に各投資スタイルについて知っておきましょう
FXの投資スタイルは、裁量取引と自動売買取引に別れます。裁量取引は、さらに、スキャルピングトレード、デイトレード、スイングトレード、中長期トレードの4つに分かれます。
裁量取引、スキャルピングトレード、デイトレード、スイングトレード、中長期トレードとは
裁量取引とは、自分で判断してトレードすることです。チャート分析やファンダメンタルズ分析をもとに判断していきます。
チャートとは、通貨ペア(米ドル・日本円や、ユーロ・米ドルなどのこと)の価格動向をグラフ化したものです。チャート分析とは、テクニカル分析とも呼ばれ、チャートに水平線やトレンドライン(斜め線)を引いたり、価格データを様々な方法で計算しグラフ化したインディケーターを参考にしながら相場の状態を把握していくことです。
ファンダメンタルズ分析とは、取引通貨の国の経済データをもとに今後の相場状況を予測していくことです。
スキャルピングトレードは、1分足や5分足チャートを使用し、1~10銭を1回のトレードの利益目標にするトレードスタイルで、発注から決済までにかかる時間は数秒から数分程度です。
5分足チャートというのは、5分単位で表された、始値、高値、安値、終値から成る1本のローソク足などのチャートのことです。1日に何回~数十回もトレードをして小さな利益を積み重ねていくのが特徴で、トレードにあまり時間がかけられない人に適しています。
デイトレードとは、5分足、10分足チャートを使用し、10銭~1円を1回のトレードの利益目標にするトレードスタイルで、発注から決済までにかかる時間は数分から1日程度です。スキャルピングと比べて1日のトレード回数は減りますが、サラリーマンが仕事を終えてからでも数回トレードすることができます。
スイングトレードは、1時間足や4時間足を使用し、1円~5円を1回のトレードの利益目標にするトレードスタイルで、発注から決済までにかかる時間は1日から2週間程度です。トレードチャンスが無い日もありますが、通常1日に数回トレードすることができます。「チャートに張り付く」というよりは、数時間ごとにチャートをチェックして注文を入れていくので、肉体的な負担が少ないです。
中長期トレードは、日足を使用し、5円~10円を1回のトレードの利益目標にするトレードスタイルで、発注から決済までにかかる日数は2週間から1年程度と長期に渡ります。ファンダメンタルズ分析が重要で、日々の経済動向や金融政策などの情報を追っていく必要があります。
自動売買取引とは
自動売買取引とは、自動売買システム(売買ルールが記述されたプログラム)による取引です。トレーダー自身で好成績のシステムを選び、運用させるだけで、24時間休みなくトレードしてくれるのでトレードチャンスを逃しません。FXトレードの知識があまりない初心者や、自動売買システムに任せたい人におすすめです。
好みの投資スタイルを決めよう
ここで少しおさらいをしておきます。自身の判断でトレードするのか(裁量取引)、自動売買システムに任せるのか。裁量取引の場合、短時間集中型でスキャルピングをするのか、ある程度時間をかけてチャートをチェックしながらデイトレードやスイングトレードをするのか、または数週間をかけて大きな利益を狙っていく中長期トレードでいくのか。資金的にどの程度の余裕があるか。
これらの中から、ご自身の生活スタイルや性格に合った投資スタイルを決め、それに適したFX証券会社を選びましょう。その証券会社が提供するコンテンツを最大限利用することにより、FXトレードがより効率的になります。
それでは、各投資スタイルに適したおすすめのFX証券会社とその特徴を紹介していきます。
スキャルピングトレードに適したおすすめのFX証券会社
スキャルピングトレードに求められる条件は、スプレッドの狭さ、約定力(やくじょうりょく)の高さ、サーバーの強さと安定力です。スプレッドとは、通貨ペアの買値と売値の差で、銭やpips(ピップス)といった単位で表されます。約定力が高ければ、より少ないタイムラグで注文が通るので、狙った価格でのトレードができます。

ヒロセ通商 LION FXの最大の強みは、「2021年オリコン顧客度満足度ランキング」で第1位に評価されたFX取引システムの安定性です。最速0.001秒の約定スピードを誇ります。
これは、サーバーが高スペックだということを意味します。スプレッドも業界最狭水準で、米ドル/円だと0.2銭です。これらの条件は、最高の環境下でのスキャルピングトレードが可能だということです。
取扱い通貨ペアも50種類あるので、デイトレードやスイングトレードなど、大きな時間足でのゆったりしたトレードにも適しています。為替情報やインディケーターなどのコンテンツも充実しているのでFX初心者でも学びやすいです。
GMOクリック証券 FXネオの強みは、顧客の声に耳を傾け、最先端の技術で利便性を追求していくシステム開発力です。2020年には「友人や同僚に薦めたいネット証券」で第1位に輝きました。サーバーも安定しており、スプレッドも業界最狭水準で、米ドル/円で0.2銭です。
取引ツール「GMOクリックFXneo」は、チャートの価格上の各ラインを移動させるだけで各種注文ができるので、その使いやすさには定評があります。スキャルピングトレードでは、素早い判断力と注文操作が必要なので、この直感的な操作性は欠かせません。無料サポートも24時間行っているので、安心してトレードできます。もちろん他のトレードスタイルもOKです。
実践でトレード経験を深めていこう
初心者はまずFXの基礎知識を身につけましょう。テクニカル分析するにあたって必要なのは、各種ラインの意味と引き方です。レジスタンス(価格の上限)とサポート(価格の下限)を意識しながら、水平線やトレンドラインを引けるよう練習されて下さい。移動平均線(ある期間の価格の平均値をグラフ化したもの)やRSI(相場の買われすぎや売られすぎをグラフ化したもの)などのよく使用されるインディケーターについても学んでみて下さい。
これらをクリアしたらFX証券会社で口座を開設し、実践に移ってみましょう。実践だと真剣にトレードできるので、トレードの上達度も違ってきます。自動売買は、比較的すぐに始めることができますが、同時にご自身でのロジックの研究も大切なので、早い段階から実践での経験を積んでいくことをおすすめします。
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