ドイツのメルケル首相の後継者が突如辞任すると発表したことで昨日からユーロが下がっています。

ドイツは昨年はGDPが第2四半期、第4四半期とマイナス成長でした。
G7のなかでは最も長い政権であったメルケル氏(キリスト教民主同盟(CDU))がシリア難民を2015年だけでも100万人受け入れたりと移民受けいれには積極的でしたが、この不人気政策で、国政上の求心力が落ちてきていたため、メルケル氏が来年には引退表明を出していました。
その後釜として選出されたのがクランプカレンバウアー党首だったのですが、2/5に実施されました。チューリンゲン州の首相選挙の決選投票で、あろうことか極右の移民排斥を唱える「ドイツのための選択肢(AfD)」の後押しを受けたCUDの候補者が当選してしまったことで、大批判を浴びたということのようです。
戦後、ドイツの主要政党は連立交渉の相手からAfDを除外するという暗黙の了解があったにもかかわらず、その掟を破ってしまったということのようです。選挙に勝つためなら政策が相容れないはずの政党とも組んでしまうというどこかの国の野党連合を想起させる話です。
これに批判が殺到したことで、クランプカレンバウアー党首が辞任を申しでた形。
これにてメルケル氏の後任選びは振出しに戻った形です。
ドイツ政局の不透明感に再びユーロ売りが強まったということで、2/11の明け方より多少円安になってはいるものの、ユーロ売りの影響はしばらく続きそうです。

この記事の著者:スタッフK
FXトレード歴4年。当初は裁量トレードメインであったが、現在はファンダメンタルズ分析とシステムトレードにより収益を上げている。
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