短期国債買い入れ!「隠れ」量的緩和とは?分かりやすく解説!

日本時間2/12の午前零時に、米国下院の金融サービス委員会での半期に一度のパウエル議長の議会証言がありました。その時昨年10月から行なってきた短期国債の買い入れという(隠れ)量的緩和を7月には終わらせるとのコメントがありました。

この(隠れ)量的緩和は、どうして「隠れ」かというと、FRB(米連邦準備理事会)が量的緩和と認めていないからです。

ただ、やっていることは量的緩和であるというのが市場のコンセンサス。

さて、昨年9月のことです。民間銀行の余剰資金が減って、ドル資金の需要が強かったために銀行間金利が一時10%に跳ね上がるなど不安定な状況が続いていたので、FRBは短期金融市場の資金不足を解消するため、T-Billと呼ばれる短期国債を(過去3回やったQE=量的緩和の額に匹敵する)月600億ドルのペースで購入すると発表しました。

つまり資金を市場に供給し始めたわけです。FRBはリーマンショック以来3度の量的緩和策をとってきましたが、2017年来その出口戦略として市場に流した資金を吸収して引き締めにはいってました。

その辺から米国ダウは高値が26,950ドル安値は21,700ドルと乱高下しています。


チャート引用元:https://nikkei225jp.com/nasdaq/

FRBは短期国債を買い入れて市場に潤沢に資金を供給し、金利の乱高下を防ぐのが目的でしたが、このオペレーションを昨年の9/15にスタートし、準備預金が潤沢になるまで続けるとのことで、おそらく2020年4~6月期までは続けることになるだろうとのことでした。

これで結果として株価が押し上げられることになったのかと思います。債権にも資金が回ったので金利には下落圧力がかかりました。

当時27,000ドル前半であった米国ダウジョーンズは現在29,000ドル前半と7%以上上昇しています。


チャート引用元:https://nikkei225jp.com/nasdaq/

パウエル議長は今回の議会証言で予定通り7月にその(隠れ)量的緩和を終了すると言明しましたが、これは市場では資金の追加供給が止まり、強いては拡大しているバランスシートを縮める目的でゆっくりと金融引き締めにはいるということになります。

リスクオフにつながる可能性が出てくることになりますので近い将来株価の頭を抑えることになると思います。ここまで史上最高値を更新しながら続伸してきた米株も夏前には調整が訪れ始めるのかもしれません。

そうなったときに利下げを主張しているトランプさんが黙っているでしょうか?

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