日経平均株価と為替相場の関係を理解出来ればFX取引にて勝率UPに繋がる可能性があります。
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日経平均株価とは?
日経平均株価とは一般的に日経225とも呼ばれ東証1部に選ばれた約2000社の中から225銘柄が選ばれてその株価を平均した値です。
選出基準については市場での流動性と産業分類間のバランスを考慮して、毎年10月の第一営業日に見直すことが定められています。
お気づきのかもしれませんが225社の平均という事は影響力の違いというものが存在します。
この225社の中のたった4社で全体の株価の約20%を占めているのが現実です。
裏を返せばA社は大きく株価が上昇しているにもかかわらず日経平均は下落しているという矛盾が発生する事も多々あります。
この株価の上下には為替市場が大きく関係しています。
よく耳にする【円高】【円安】このキーワードが非常に重要になってきます。
円高というのは海外通貨でみた時に円の価値が高くなり逆に海外通貨の価値が低くなるということです。
円安はその逆ということになります。

(YJFX様より引用)
円安のメリット・デメリット
円安になるとどういった事が起こるのか?
メリット
- 輸出関連企業が有利になる
- 外国人観光客が増える
1.輸出関連企業が有利になるとは円安になると海外からみた日本製品の価格が割安になり売上が良くなるという事です。
例えば、米国企業が1ドル=100円から1ドル=110円に円安になった時に日本製品を購入しようとすると、今までは1ドル払って100円の商品しか購入出来なかったのが同じ1ドルしか払っていないのに110円の商品を購入出来る様になります。
これが円安になると輸出関連企業の売上(株価)があがる原因のひとつです。
2.外国人観光客が増えると何がメリットなのかというと本来なら自国で使うはずのお金(食事や買い物)を日本で使ってくれるという事です。
それにより日本企業の業績は好調し景気がよくなるということです。
デメリット
- 輸入関連企業が不利になる
- 海外旅行に行く時に損をする
1.輸入関連企業が不利になるとは輸出の時とは逆で物を海外から仕入れる際に海外通貨に対して円は価値が低いわけですから仕入れのコストが上がってしまいます。
よって輸入関連企業の業績は低下する傾向にあります。
2.海外旅行に行く時に損をするとは海外でお金を使う時はその国の通貨で決済しなければいけません。
例えば、アメリカに旅行に行こうとした場合、円をドルに両替しなくてはいけません。
円安が進み1ドルが100円→110円になったとします、今までは1ドル買うのに100円で済んでいたものが110円出さないと1ドルに両替出来なくなります。
円安になると何故日経平均株価は上がるのか?
普通、円高(円の価値が上がる)になると日経平均株価は上がると思われるかもしれませんが実は逆なのです。
円安になると円安のメリット.デメリットの項目でもお伝えしましたが、輸出関連企業の業績が上がります。
すると日経平均株価の大部分の割合を占めているのが輸出関連企業なので日経平均株価は上昇します。

(Investing.com様より引用)
ドル円と日経平均株価のチャートを月足で見ていただくとある程度連動しているのが分かると思います。
海外投資家の動向も重要
海外投資家とは欧米諸国の投資信託・年金基金など大口の投資家達のことを指します。
海外投資家たちが少し本腰をいれて日本株を買えば日経平均株価を押し上げる事は簡単な事なのです。
日本株の売買シェア率は海外投資家の割合が6~7割と言われています。

(nikkei225様より引用)
上記グラフを見て頂けると、海外からの投資と日経平均株価がある程度連動しているのがお分かりになると思います。
日経平均株価と円高・円安の関係性をfxトレードに役立てるには?
株式相場や為替相場ではリスクオン.リスクオフといった考え方があります。
リスクオンとは世界経済の不安や地政学リスク(災害や地震など)が軽減し市場に皆が積極的に投資を行おうという考え方のことです。
一方リスクオフとはリスクオンの反対で安全な資産(金、円、債権など)に投資し資産を守ろうとする考え方です。
円安のメリット.デメリットの項目でお伝えした通り円安になると日経平均株価は上昇しドル円相場は上昇します。
これにはどれが最初にという順番はないので相互関係と思っていただければと思います。
まとめ
いかがでしたか?
日経平均株価と為替相場の関係性についてこの記事を読んでいただいて少しでも実際のトレードに役立てていただけたらと思います。
もちろん日経平均が上昇した!という理由だけを根拠にトレードしては中々勝率は上がりませんのでその他の要素もきちんと理解した上でトレードに取り組んでいただけると幸いです。
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