新型コロナウィルスで急激な円高・株安!今後も継続か?

昨晩米国ダウが1,190ドルダウン(4.1%)と史上最大の下げ幅を記録しました。

日経も本日800円強下がり、ドル円もキーサポートであった109.65円を切って、2/3につけた安値である108.30円をトライしています。

春節以来上昇し続けていた上海株も本日は3.1%の急落です。

さて、昨日の米国ダウの引け値は25,756ドル。2/12につけた史上最高値29,568ドルから昨日の安値25,752ドルはちょうど-13%の下げとなっています。10%以上下がりましたので株式市場では調整と呼ばれています。

日経平均はというと、最近の高値をつけたタイミング(米国ダウは2/12史上最高値)が違うので直接的な比較にはなりませんが、日経は2/6の高値から米国ダウと同程度の下げを記録しています。12.8%の下げとなっています。

ちなみにドル円は最近の高値112.21円から2/28の16:30現在の安値108.78円まで3%の円高になっています。

SARSと新型コロナウィルスを比較

さて新型コロナウイルスの形状が似ているとされるSARSの時はどうだったのでしょうか?

SARSは2002年11月に中国広東省で発生しました。

ハクビシンから人間に感染したSARSの時の米国ダウと日経平均を比較してみましょう。

米国ダウはSARS勃発直後の12月第一週に9,043ドルの高値をつけました。その後下がり続け3カ月後の2003年の3月第二週に7,416ドルを付けて底打ちしています。

この間の下げは18%に及びました。

一方、日経平均は2002年12月第一週の高値が9,320円から3月第二週の安値7,824円まで16%の下げを記録しました。

WHOによるSARSの終結宣言は2003年7月になされていますが、米国ダウ、日経ともその4か月前にすでに底打ちし、株価はその後反転上昇しています。

さて、今回の新型コロナウイルスと似ていると言われるSARSの感染者は8,096人で、うち774人が死亡なので致死率9.5%になっていました。

またエボラ出血熱は厚生労働省の検疫所のファクトシートでは「エボラ出血熱の致死率は平均して50%前後」とのことですから、これは比較になりません。もっともこの病気はアフリカに限定されたもので、不謹慎な言い方になるかもしれませんが、市場への大きな影響はなかったようです。

今回の新型コロナウイルスはSARSとではどちらがよりシリアスなのでしょうか?

(筆者は医学に従事する人間ではないのでまったく感覚的な比較になってしまいますが)

新型コロナウイルスはSARSに比べ感染しやすく、感染者はすでに7万人にもなっていて、感染者もすでに5大陸にまたがっています。また、中国以外ではこれからも増えていきそうです。

新型コロナウィルスは致死率は3%前後と低めです。ただ、WHOも本日パンデミック認定しており、国際的な人の移動も制限され、今後実体経済への影響はSARSより大きいと考えられます。

新型コロナウィルスはさらに5%下げ余地がある!?

まだ予断を許しませんが、新型コロナウイルスは、

(1)感染者が圧倒的に多く、パンデミック状態になっているので市場参加者へのインパクトが大きい

(2)発症元の中国経済が2003年の1.66兆ドルの規模が現在は(水増しされているとは言え)10倍の規模になっているので、アジア地域での世界のサプライチェーンの中心になっている中国の経済活動が止まっていることを考慮するとそのインパクトは2003年に比べて比較にならないほど大きい

という観点で考えると、2003年のときよりインパクトがさらに大きくなる=株価はもっと下がる可能性があるかもしれない。たとえ、SARSと同じだと仮定したとしても同じ程度の下げがあると考えれば、もう5%ほどの下げ余地はある計算になります。

チャートで見ると木曜日の引け値から計算すると、あと5%というと米国ダウは24,245ドルの所になります。日経も18%下げると仮定すると19,675円まで言落ちることになります。

FRB関係者と日銀関係者の発言に注目

さて、株を支える市場での最大の関心はこの感染病をめぐってのFRB関係者、日銀関係者の発言です。

トランプ大統領は相変わらず利下げを要求していますが、狼少年になってきていますね。

次期FOMCは18日、日銀の金融政策決定会合は19日です。それまで、まだ3週間ありますね。

一方、SARSは勃発から収束まで8カ月で終息しました。株価は3カ月で底打ちしました。

同様に考えると今回の新型コロナの3カ月経過はもうすぐですが、終息は7月か8月となるのでしょうか?

新型コロナウイルスの実体経済への影響を先取りして中央銀行がなにを決めてくるのか?

それ次第で底打ちのタイミングを見極めたいと思います。

ただ、世界中の中央銀行には手詰まり感がありやれる手は限られています。FRBはもう少しだけ利下げ可能でしょうが、それ以上の手は残ってなさそうです。長期金利は史上最安値間近になっています。

日銀いたってはもっとひどいです。何ができるのか?

ドル円の下げを見る限りセリングクライマックス的な売りは起こっていません。じわじわと底値を切り下げていくような不気味な下げでむしろ下げがいつとまるのか見えにくくなっています。

2019年1月3日に起こったようなセリングクライマックス待ちになるでしょう。それが起こらないと今回の下げも止まらなそうです…。」

人気記事現役トレーダー1000以上に聞いた!FX会社人気総合ランキング!

著者プロフィール

ウィンインベストジャパン( https://win-invest.co.jp/ ) 齊藤トモラニ 老舗FXスクール代表。FX会社主催のセミナー講師としても活躍する。 著書に『簡単サインで「安全地帯」を狙うFXデイトレード』 ロンドンfxの松崎美子さんと一緒にYouTube「fxの流儀」を配信中 <FXの流儀youtubeチャンネル> https://www.youtube.com/channel/UC30w5H2MGSs6wP1YFjPeXBg

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です