【VIX指数(恐怖指数)】リーマンショック超えか!?

VIX指数,コロナショック

マーケットの反転を予測できる方法があればなんとトレードしやすいでしょう。

マーケット参加者なら、そういう方法や指標があれば断然有利です。

ということで、これまでいろいろなトレーダーやアナリストがしのぎを削って数々の指標を発表してきました。

そのようなテクニカル指標では売られすぎ、買われすぎの判断ができるもの、売買サインが出てくるもの、またチャートと指標間のダイバージェンス(逆行現象)が観られるものとたくさんあります。

最も有名なものの一つにRSI(Relative strength index、相対力指数)というオシレーターがあります。

たとえばRSI(14)であれば、過去15日間の上げ下げの幅の比率を指数化したものです。

この指標では30以下が売られすぎ、70以上が買われすぎと解釈されていますが、実際に30以下に達したとして買ったり、また70以上になってから売りで入るというトレードをすると時にはとんでもないことになったりします。

横横に動いているマーケットであれば、RSIはよく効くのですが、トレンディなマーケットでは効かないので、使い分けが必要です。

そのため複数オシレーターを、時には3つも4つも使っている方もいます。

それはそれで良いと思いますが、すべては過去データを足したり引いたり、かけたり割ったりと似たり寄ったりです。

そんな時ファンダメンタルズの状況、あるいはマーケット参加者の心理状態をうまく表している指標があったらどんなに参考になるでしょうか。

VIX指数と呼ばれるものがそれです。

VIX指数とはVolatility Indexの省略形ですが、日本語では「恐怖指数」とも言われています。

その名が表す通り、この指数が高い時は「怖い」ことが起こっていることになります。

通常、なにもない平穏のときは、この数値は20以下で、特に最近では10以下が続いていました。

逆に非常事態の時などはこの数値は40を超え、時には80を超えることもあります。

これまでの記録ではリーマンショックの時に95.6という数値まで到達し、今回の新型コロナウイルスショックではそれ以来の高さをつけていて、90近くまで上がってきていました。

VIX指数,コロナショック

リーマンの後、2回数値が高くなったことがありました。

1回目が2015年のチャイナショックと2018年のVIXショックです。いずれも50を瞬間的に超えました。

チャイナショックは2015年の中国株式のバブルで大暴落が起きた時のショックを言います。

上海株が2015年6月の5177の高値から6か月後には2638まで49%もダウンしました。

2018年のVIXショックとは2017年12月にトランプ減税法案が可決されたことが好感され、米国ダウが翌1月26日に26,616ドルまで上昇。

しかし、2/2発表の1月の雇用統計で平均時給の伸びが予想を上回る伸びが示されて、FRBの利上げペース加速

の見方が広まり、米長期金利の大幅上昇がおこり、それが原因でたった10日間の間に23,360ドルまで12%も下がってしまいました。

VIXは50を瞬間的に超えました。面白い事実は50超えはたった1~2日間程度なので、その後すぐに下がってきます。

それがわかっていれば、反転の可能性を察知できるかもしれません。

逆張り派の夢のようなツールです。

今回のような大事件でもないかぎりVIXは簡単には50を超え続けません。

その点では、トレンド反転の指標としては有効なのです。

VIX指数は最近ではメディアでも完全に市民権を得ている重要指標と言えます。

マーケットの上級者やプロなら見ている指標だと思います。

さて、そんなVIX指数ですが、どういう中身なのでしょうか?

CBOE(シカゴ・オプション取引所)で取り引きされている米国ではメジャーな500銘柄から構成されているS&P500株価指数のオプション価格をもとに計算された指数です。

具体的な計算式については省略しますが、興味のある方はググってみてください。

一般的に、数値が高いほど、投資家が先行きに対して不安を感じている状態とされます。

つまり、マーケット参加者にとっては数値が上昇している場合はリスクオフ、下落している場合はリスクオン状態というバロメーターになる非常に重要な指数なのです。

ということから、この数値が高い場合はまだ株価が下げるリスクが高いと判断されることになります。

ドル円は売り、金は買いの判断材料になります。

反対に数値が下がってくる時は株価が落ち着いてきて、上昇し始める場合が想定されます。

株価のボラティリティも下がり始めると判断されます。

さて、VIX指数を今回の新型コロナウイルス事件に限って眺めてみると、2/17には17だったものが、翌日から急騰しています。

3/17、3/18がピークで85くらいですが、3/24には35までいったん急落しています。

FRBが無制限量的緩和を発表した翌日でした。

米国ダウは18,213ドルという最安値を3月23日に付けて以来、大幅3連騰しています。

実に24%の暴騰になっています。

その後、新型コロナウイルスの感染が爆発的に増えニューヨークなどの都市封鎖が急に目立ち始めた直近では再び60台まで上がってきています。

一般的にはVIX指数が高値から落ちてくる場合は、今回で言えば3/17、3/18の85から35まで急落その後現在の60くらいまで上がり始めたので、不気味です。

もう一波乱来るかもしれません。

著者プロフィール

memo
ウィンインベストジャパン( https://win-invest.co.jp/ ) 齊藤トモラニ 老舗FXスクール代表。
FX会社主催のセミナー講師としても活躍する。
著書に『簡単サインで「安全地帯」を狙うFXデイトレード』
ロンドンfxの松崎美子さんと一緒にYouTube「fxの流儀」を配信中
<FXの流儀youtubeチャンネル> https://www.youtube.com/channel/UC30w5H2MGSs6wP1YFjPeXBg

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