コロナショックでFRBが無制限金融緩和!上場投資信託(ETF)購入か?

新型コロナウイルスが米国でも猛威を振るう中、FRBは無制限の金融緩和政策をとることを決めていますが、その運営のアドバイザーとしてブラックロックを起用すること決めた模様です。

FRBが採る無制限の金融緩和とは具体的に何をすることなのでしょうか?

3/25のブルームバーグによると、次のようにあります。

memo
「米連邦準備制度理事会(FRB)は世界最大の資産運用会社、米ブラックロックを起用し、複数の債券購入プログラムをFRBに代わって主導させることを決めた。ニューヨーク連銀の24日の発表によると、ブラックロックは3種類のプログラムで投資アドバイザーとなり、資産を管理する。これにはFRBが23日発表した企業向けの2つの流動性供給プログラムと、政府支援機関(GSE)保証付き商業用不動産担保証券(CMBS)を購入するプログラムが含まれる。同連銀はブラックロックを選定した理由について「発行・流通市場での関連するあらゆる種類の企業債務や社債の大量購入に関する専門知識に加え、社債市場に関する深い知識と豊富な経験、さらに堅実な運用力と技術力を考慮した」と説明した。」

 

商業用不動産担保証券(CMBS)というのは、商業用不動産ローンを裏付け資産とするモーゲージ(住宅ローン)証券の一種です。

この3文字熟語は(CMBSは4文字ですが)リーマンショックの時も頻繁に出てきていましたが、いろいろな負債のごちゃまぜ証券のことらしく、それらをまたFRBが買うっていう話のようですね。

CMBSが大赤字を出しているということなのでしょう。

FRBはリーマン直後も量的緩和策1、2、3とで常に買い続けたのがこの類の証券でしたが(あの時はMBSという不動産ローン担保証券でした)と米国債でした。

また再びこの種の問題が起こってしまったということなのかもしれません。

FRBがいう無制限の金融緩和とは無制限の米国債と新たに社債購入、上場投資信託(ETF)を買うということだと思われます。

それらを無制限に購入ということですが、文字通り無制限ということにはならないと思いますが、目的は信用収縮を起こさせないということ、また米国政府に、必要としている資金を渡すことだと思われます。

この3文字熟語証券への規制はリーマンショック以降規制が厳しくなって、昔ほどの無茶なものはなくなっているはずですしヘッジもされていると理解していますが、リーマン時と同様で今回のような株のクラッシュ時にはヘッジが効かないことが起こってしまうようです。(その辺は学んでいないですね。)

その証拠に3/9の原油の暴落と重なって、本来リスクオフの円買い、金買い、米国債が起こるはずがまったく起こらず、約2週間は金も米国債も円も同時に下がってしまいました。

クレジットクランチの時、このような動きが起こることが市場の常のようです。

いずれにせよ、前回もFRBは米国債買い、MBS(コマーシャルではない住宅ローン担保証券)を買い続けました。

この処理は今だに終わっておらず、FRBのバランスシートに乗っかったままです。

そのFRBのバランスシートはリーマン前は1兆ドルでしたが、リーマン後の3回の量的緩和後イエレン前FRB議長が出口戦略の一環として少し減らしていたものの、4兆ドル前後ありました。

パウエル議長になって昨年9月以降再び隠れ量的緩和でバランスシートは増加してきたところでした。

そして、今回の無制限量的緩和策はすさまじい勢いで進んでおり、先週の2週間だけで9500億ドルのマネーが新たに刷られたことになっています。ということで、FRBのバランスシートは5兆ドルを超えてきています。

実態経済がほぼ完全にストップしているので、FRBの金融政策がなければ、株価は暴落し続けてきたはずですが、11月に大統領選挙を控えるトランプ政権の緊急の課題は株価をどうやって守るか?という問題であろうと思われます。

米国ダウは先週3/23に18,213ドルまで売られ、その後22,595ドルまでV字回復しています。

FRB,ETF

再び18,213ドルを試しそれを切ってしまうことを望む人はショートセラーしかいません。

加えて、最近の米国の年金基金や不動産担保証券(=CMBSやMBS)は株価と連動しているので、株がさらに下がるととんでもないことになるため、株価をこれ以上下げさせるわけにはいきません。

ところで、他の中央銀行に先立って株価を直接支えているのが日銀です。日銀はすでに32兆円の日経ETFをロングしていますしGPIFも30~40兆円分の日経ポジションを抱えているのではないかと思われますが、今回の暴落でかなりの含みを抱えてしまったはずです。という意味でも、日銀はどうしても日経指数を支え、上昇させなければなりません。

先週もほぼ毎日2000億円の日経ETFを購入して株価を支えていました。期末はもうそこです。

米国で、コロナウイルスによるロックダウンのせいで経済が完全に止まったままの期間が長引けば長引くほど、さすがに株価が上がるわけがありません。

FRBが無制限に国債と不動産ローン担保証券を買い続けたとしても株価が上がるわけではありません。株価を上げるためには日銀のように、株を買い支えねばなりません。

そうなった場合、FRBはどうするのか?

ここからは筆者の想像ではありますが、FRBがブラックロックに頼んで上場投資信託(ETF)を買う可能性もあるのではないかと思います。そんなときもプロの運用ができるブラックロックのようなファンドマネージャーの力が必要です。経済学者やお役人では無理です。

そんな時、日銀のノウハウが役に立つのかもしれません。もっとも日銀の買い方は結構下手でしたね。昨年10月の平均価格が19,000円と黒田総裁は国会の金融政策委員会で述べていたようですが、今月の金融政策委員会では同19,500円とコメントしていました。

半年で平均コストが500円も上昇していました。32兆円もの巨大なポジションを高く買いつづけたことになります。

いずれにせよ、FRBが日銀のように上場投資信託(ETF)を買う日が近いかもしれません。

先週の安値18,213ドルを死守してくるかもしれません。だとすると、その辺がダウの底かもしれませんね。

著者プロフィール

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ウィンインベストジャパン( https://win-invest.co.jp/ ) 齊藤トモラニ 老舗FXスクール代表。
FX会社主催のセミナー講師としても活躍する。
著書に『簡単サインで「安全地帯」を狙うFXデイトレード』
ロンドンfxの松崎美子さんと一緒にYouTube「fxの流儀」を配信中
<FXの流儀youtubeチャンネル> https://www.youtube.com/channel/UC30w5H2MGSs6wP1YFjPeXBg

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