COTレポートとは!?全プロトレーダーが見ています

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すべてのプロトレーダーはCOTレポートを見ています。

COTというのはCommittment of Traders(建玉ポジション)のことで、他のトレーダーたちの手持ちのポジションレポートのことです。

他のトレーダーたちはロングしているのか、ショートしているのか?という情報の集大成がこのCOTレポートです。

このレポートは米国の金融庁ににあたるCFTC(Commodity Futures Trading Commission、商品先物取引委員会)が毎週金曜日に出しますが、基本的に米国の取引所がその週の火曜日の取引終了後にCFTCに各トレーダー達のポジションを報告することになっています。

火曜日ベースのデータが金曜日に発表されるので、3日間の遅れが生じるのはデータの都合上仕方のないことですが、それでも通常であれば大筋には大きな差はないでしょう。ということで、このデータは特にスイングトレーダーには非常に有用なのです。

米国の先物市場は非常に充実していて、取引されるもののポジションがすべて手に入る形になっています。

原油、金、小麦などのコモディティはもちろん、株のインデックス、金利、為替などの金融先物などなんでもあります。

通貨でいえば、シカゴのCME(シカゴマーカンタイル取引所)のIMM部門で上場されていますが、(対ドルで)日本円、ユーロ、ポンド、豪ドル、カナダドル、スイスフラン、キウィドル、メキシコペソ、ロシアルーブル、人民元等々があります。

さて、CFTCはマーケット参加者を3つのカテゴリーに分類しています。

それは、non-commercial(投機筋)commercial(実需筋)nonreporable(小口個人投資家)の3つのカテゴリーです。

non-commercial(投機筋)、commercial(実需筋)は大口の(=取引サイズの大きな)企業になります。

non-commercial(投機筋)とはヘッジファンドやCTAや投資銀行のプロップトレード部門など実需でなく、もっぱら絶対的利益を狙うトレーディングカンパニーを指します。

それに対して、commercial(実需筋)というのは、実需のある会社です。例えば、シェールオイルを掘っている石油会社であれば自分の生産する原油のヘッジで先物市場を用いますが、この人たちのことをcommercial(実需筋)と呼んでいます。

この人たちは取れるポジションサイズに制限はありません。その点でnon-commercial(投機筋)にはリスクサイズが大きすぎないように一定のポジションサイズを超えることは不可になっています。

どうしてもというサイズの大きなヘッジファンドはブローカーを替えてそれぞれマックスのポジションを作ったりしています。

残りはnonreporable(小口個人投資家)で、これは説明する必要はありませんね。

COTレポートの注目点はnon-commercial(投機筋)のポジションです。

commercial(実需筋)のポジションは価格が上がろうが下がろうが、それはヘッジが主目的なので、non-commercial(投機筋)のような利食いや損切には興味ありません。要するに、先物ポジションの期限が来るまでそのままか(あるいは翌月のコントラクトにロールオーバー)、閉じるときには実需商品が実際の売買などによって無くなった時ということになります。

彼らのポジション取りあくまで価格のヘッジが主目的です。

もっともcommercial(実需筋)にもトレーディング部門があるかもしれませんので、そういう場合でもcommercial(実需筋)で取り扱われると思われます。

一方、ヘッジファンドなどnon-commercial(投機筋)のポジションを理解しておくことはトレードの戦略を練るときには重要な情報となります。

投機で利益を上げることが主目的ですから、commercial(実需筋)とは全く違ったポジションを取ります。

また彼らは基本的にはもうかれば利食い、損を一定以上膨らませたくなかったら損切をしますので、彼らの動きでマーケットが動いてしまいます。

そういう観点から投機筋の具体的なCOTレポートを見てみたいと思います。

COTレポート ドル円

出典:https://cotbase.com/

4月3日(金)に発表された直近の日本円(対ドル)先物のポジションは、その週の火曜日(3/31)取引終了時のポジションデータです。

これによると、大口投機筋の日本円のロングは48,444枚(コントラクトとも言います)、ショートは30,162枚、ネット18,282枚のロングとなっています。

前週比-5,581枚ということなので、5,581枚分のロングが減ったという意味になります。IMM日本円の1枚の価値は12,500,000円なので、FXでいえばドル円1.25ロット(125,000通貨)と同じです。

ちなみにユーロは1枚は62,500ユーロです。EURJPY=118.5円で計算すると、1枚7,400,000万円の価値となります。

18,282枚のネットロングというのはFXで言えば、22852.5ロット(228,525万通貨)ということになります。

つまり、IMMではネットで23,000ロットがロングになっているということですから、ドル円でいえば23,000ロットのショートがたまっているということになりますね。

この18,282枚のネットロングポジションは特に大きなものではありません。一般的には10万枚を越えてくると危険信号になります。

つまり、10万枚ものロングに傾いているときはそろそろ何かのきっかけで利食いの売りが入るものと考えておいたほうがよいでしょう。

逆に-10万枚以下ならなにかのきっかけに猛烈なショートカバーが入る可能性大です

そういう点で今の円は大口投機筋は18,282枚の円ロング(FXではドル円のショートで)あって、それほど大きなカウンターの動きの材料とはならないと言えます。

次にユーロを見てみたいと思います。

COTレポート ユーロドル

出典:https://cotbase.com/

ユーロはここ4週間ほど急激にロングが増えてきています。直近では大口投機筋のロングポジションが155,042枚、ショートは80,800枚でネットポジションは74,247枚のロングになっています。

先週から12,957枚ロングが増えたことになります。

2/25の引け値は1.08816。

その時のユーロのショートは114,021枚のショートに傾いていましたので、次の2週間でかなりのショートカバーが起こり、1.14404まで560ピップスの暴騰が起こっていました。

3/10には12,667枚くらいまでショートポジションが減りました。

このように投機筋の大きなポジションの傾きは、逆張り派には非常に有意義な情報ということになります。COTレポートについては様々な会社がネットに挙げていますので、見る癖をつけておきたいものです。

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著者プロフィール

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ウィンインベストジャパン( https://win-invest.co.jp/ ) 齊藤トモラニ 老舗FXスクール代表。 FX会社主催のセミナー講師としても活躍する。 著書に『簡単サインで「安全地帯」を狙うFXデイトレード』 ロンドンfxの松崎美子さんと一緒にYouTube「fxの流儀」を配信中 <FXの流儀youtubeチャンネル> https://www.youtube.com/channel/UC30w5H2MGSs6wP1YFjPeXBg

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