アメリカの政策金利とは?これまでの推移と現在の状況

政策金利

「アメリカではどんな政策金利を行っているの?」「アメリカで金利が動いたら世界経済の影響が大きいと聞いたけどホント?」など、アメリカの金利について疑問を感じている人も多いでしょう。

今回はアメリカの政策金利を知りたい人のために、その役割やFX相場への影響などを解説します。この記事では、アメリカの金利のしくみや、利上げ・利下げによる影響などを解説しています。 

アメリカの政策金利の基本情報

FOMC

アメリカにおける政策金利はFOMCという会合で決まり、そのしくみも日本と異なります。アメリカにおける金利の決まり方や過去のデータなどを知りましょう。

政策金利の役割とは

金利政策の役割は経済のコントロールです。利上げや利下げにより物価調整のきっかけを与え、国民が常に健全な消費活動を行えるように、国が金利面からサポートします。

金利を上げるのは景気がよいときが多く、消費活動の加熱で物価が上がりすぎないようにする役割を望めます。金利を下げるのは景気が悪いときで、消費行動の少なさから下がりすぎた物価を回復させる役割です。

以上から政策金利は、国民が常に健全な生活を送るために大切とわかるでしょう。 

アメリカではFOMCが金利政策を決める

アメリカではFOMC(米国連邦公開市場委員会)という会合で金利政策が決まります。会合を行うのはFRB(連邦準備理事会)というアメリカの中央銀行制度における最高意思を決められるグループです。

FRBの理事や、アメリカが認めた地区連邦準備銀行の総裁など計12名が参加します。会合は年8回で、これまでの経済活動への評価から金利の上げ下げ、または現状維持を決めます。 

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これまでのアメリカの政策金利の流れ

これまでのアメリカの政策金利の流れ

上のグラフは、過去20年にわたるアメリカ政策金利の推移です。2006~2008年に金利のピークを迎えており、2008年9月のリーマンショックをきっかけに低金利が長く続いたとわかるでしょう。

2016年から景気が戻り、金利アップ傾向でしたが、2020年3月には新型コロナウイルスによる経済への影響が大きく、0%近くまでの緊急利下げを行っています。ウイルスの影響で経済活動の大部分を止めた国も多く、アメリカでもしばらく低金利が続くかもしれませんね。 

日本とアメリカの政策金利の違い

日本では、日本銀行が政策金利を決めます。物価のコントロールで、国民が安心してお金を使えることが目的です。 

アメリカは中央銀行制度にもとづき、FRBというグループがFOMCという会合で金利を決めます。アメリカでも物価コントロールが判断材料ですが、金利面からの景気安定で、雇用機会の増大を狙う動きもあります。 

以上から、日本とアメリカで金利に対するスタンスの違いがわかりますね。

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アメリカの政策金利はFXにどう影響するのか?

FX

アメリカの政策金利は世界経済への影響が大きく、FXの投資者にとっても気になるところでしょう。アメリカの政策金利がFXの相場に与える影響を考えます。 

アメリカの金利の決定はFXへの影響が大きい

アメリカは国内総生産を意味するGDPがトップクラスなので、世界経済を引っ張る存在と考えられます。そのため政策金利の決定も、世界中の投資家や経済界の用心にとっての注目ポイントです。

アメリカが利上げや利下げを行えば、世界中の景気や、対外貿易での関係性に影響が及ぶため、FX相場の変化も見逃せません。以上からFOMCの結果をチェックし、FXでの投資行動に役立てることが大切です。 

政策金利が利上げになったときの影響

アメリカでの政策金利アップは、FX相場だけでなく株価などほかの要素にも影響を与えるでしょう。金利上昇により、FXでは円安米ドル高の可能性があります。金利アップで米ドルの価値が上がれば、世界中の投資家が注目しやすいからです。

一方で株価が下がる可能性も考えましょう。企業が銀行からお金を借りるとき、利息が増えるので、返済計画を立てきれずに資金調達が進まなかったり、業績がダウンしたりなどの影響が起きるからです。

以上から利上げになればアメリカの好景気を望めますが、株価ダウンなどの影響も考えなければいけません。 

利下げになったときの影響

アメリカで利下げが起きれば、USDの価値がダウンしがちです。米ドルからほかの法定通貨に乗り換える投資者も多くなることから、円高も見込めます。

一方で株価は上昇する可能性があります。企業が銀行から借りるお金に対し、利息が安くなるので、業績アップや、スムーズな資金調達が望めるからです。

以上からアメリカでの利下げは、同国での景気悪化を意味しますが、日本円の価値や株価の上昇などポジティブな要素も確かめましょう。 

政策金利の推移とドル円の為替動向の相関

政策金利の推移とドル円の為替動向の相関

上のグラフは過去20年におけるアメリカの政策金利に、1ドルあたりの日本円の価値を合わせたものです。2000年代のアメリカで金利が3%を上回っていたときは、1ドルに要する日本円が多く円安傾向でした。一方でアメリカの金利が低くなるほど円高に向かいがちです。

しかし2012年ごろから円安が進み、アメリカも景気の加熱を抑えるべく金利を上げて通貨価値をコントロールしていたことがうかがえます。このようにアメリカの金利政策は通貨価値に影響を与えやすいことも考えましょう。 

現在におけるアメリカの政策金利は?

政策金利

2020年3月ごろからアメリカやヨーロッパなどで新型コロナウイルスの流行が本格化した結果、経済への悪影響を受ける形でアメリカが0.25%までの緊急利下げ行っています。

2010年代後半から段階的に金利が上がっており、アメリカの景気良化がうかがえましたが、疫病が流れを変えました。ウイルス流行による感染リスクにより、世界中の経済活動がストップし、各国が緊急経済対策を行なっています。

アメリカの緊急利下げにより、米ドルを持っていた多くの投資家がほかの通貨に資産を乗り換える動きも考えられます。その影響で日本円に買い注文が殺到する「有事の円買い」も起きるかもしれないので、今後のFX相場は慎重に見守りましょうね。

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まとめ

まとめ

アメリカの政策金利は、加熱しすぎた景気を落ち着かせるための利上げや、落ち込んだ消費活動を刺激するための利下げなど状況に合わせた役割を望めます。世界経済への影響も大きく、金利が変わったあとのFX相場には細心の注意を払いましょう。

現在のアメリカは新型コロナウイルスの影響もあり、0%近くまで金利が下がっており、米ドルの価値ダウンから円高の可能性も見込めます。USD/JPYなど米ドルが関連する銘柄を中心に、FX相場を注意深く見守りましょうね。

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