今後のドル円と株価の動向は?コロナショック第2波来るか?

今、為替の先行きのバロメーターになっている最も頼りになる指数がドルインデックス(DXY)ではないかと思います。

これは6つの主要通貨のバスケットで構成されている指数で、1970年代からニューヨークに上場されているもので、最近メディアでもよく取り上げられる指数です。以前解説したかもしれませんが、重要なのでここに再び掲げておきます。

構成通貨のウェイト
  • ユーロ (EUR) 57.6%
  • 日本円 (JPY) 13.6%
  • 英ポンド (GBP) 11.9%
  • カナダドル (CAD) 9.1%
  • スウェーデンクローナ (SEK) 4.2%
  • スイスフラン (CHF)3.6%

ユーロが 57.6%も占めているので、ドルインデックスが下がればユーロドルは上がりますし、ドルが下がればユーロドルは上がることになります。強い逆相関関係にあるからです。

一般的に60~70%のタイミングで逆に動く場合を強い逆相関言われていますので、ドルインデックスとユーロドルはかなり強い逆相関といってよいでしょう。

また円やポンドも10%以上の比率なので、ドルインデックスと時々逆に動きます。ただ、確率的には10%程度なので、無相関とも言えますが、ポンドに関してはユーロとの相関が極めて強いので、ドルインデックスが上がればユーロは下がり、従ってポンドも下がる傾向があると言えるでしょう。

なので、為替をやる時にはいつもドルインデックス見ておいたほうがいいです。

たとえば、ユーロの値動きが分かりづらい時、ドルインデックスの方向が分かりやすい時などは、ドルインデックス見ておいてよかったと思います。ちなみに筆者はTrading Viewでドルインデックス(DXY)をいつも見ています。


引用元:Trading View

そのドルインデックスですが、3月は大きく上がったり下がったりしていたので、ユーロも円もすさまじかったですね~。

でも最近はドルインデックスもあまり動かなくなってきました。

日足チャートを見ても三角形の中で収まってしまっているような小動き。

三角形パターンは、方向感がない上に急に反転、また反転でトレンドフォローだと短期で利確しないとせっかく儲かっていたのに結局損切なんて目も当てられないことになりかねません。

むしろ今は逆張りトレードは有効です。

4/29の日経新聞には、専門家の意見を次のとおり掲載しています。

ドル円が硬直している背景には、3月の相場乱高下で痛手を被った機械取引や、極端な経済指標や政策変更にも動揺しなくなった投資家の存在がある。3月の月間の値幅(高値と安値の差)は10円超と3年4カ月ぶりの大きさだったが、4月は一転して28日までで約3円と、新型コロナウイルスの本格的な感染拡大前の1月(2円65銭)に次ぐ小ささだ。売買高でも、直近5営業日の1日当たり平均売買高は4月中旬以降、50億ドル(約5300億円)を下回る日が続き、活況市場の目安である80億~100億ドルにはほど遠い。

ボラティリティが下がってきたのは新型コロナ危機が落ち着いてきたためとも言えます。一時85まで上昇していたVIX指数(恐怖指数)も35まで低下してきていて、いよいよコロナ危機フェーズ1のマーケットが終わりに近づいてきているのかなと思います。


引用元:Trading View

ただし、あくまでコロナ第一波がです。ここからは欧米で計画されている都市封鎖の緩和政策後なにが起こるか?です。都市封鎖緩和でスムースにコロナ危機の終焉か、あるいは都市封鎖緩和後、再び感染者急増でコロナ第2波になってしまうのか?

4月29日、30日の東京の感染者数は50以下でしたが、5月1日はまたジャンプアップして165人でした。なかなか一桁にはなりませんね。


引用元:東京都HP

東京のロックダウンを延長すると安倍首相が言明したこともあって日経株が下がり、リスクオフでいったんドル円安となっています。これからも為替はコロナ次第のようですね。先読みがむずかしいです。

ただし、為替と違って株は比較的扱いやすいかもしれません。

世界の実体経済は完全にストップしているので、2月と3月は株は大暴落しました。ただ、FRBなどの無制限緩和策や、社債やCPの買い入れ策が打ち出されて、株価はだいぶ戻ってきています。VIX指数はS&P500のオプションベースで計算されていますので、VIX指数の下落は株価の上昇を示唆しているといえます。

3月の底をつけてから日経225は50%戻しました。TOPIXは50%と61.8%の間まで上昇してきています。米国は日本より強く、米国ダウは61.8%近くまで、ナスダックは61.8%を完全に超えるほどまで回復しています。

もうすぐコロナの終息に向かうのか?それとも、第2波に襲われてしまうのか?後者はなんとしても避けなければいけません。

というのは100年前に起こって2年間続いたスペイン風邪の時は第2波は第1波より致死率が10倍もあったからです。

3波まで起こったといわれています。世界人口の3分の1(約5億人)が感染し、致死率は2.5%以上、死亡者数は全世界で4,000万人とも5,000万人とも言われています。日本の内務省統計では日本で約2300万人の患者と約38万人の死亡者が出たと報告されています。

スペイン風邪の第一波は1918年の3月に米国とヨーロッパにて始まりますが、この(北半球の)春と夏に発生した第一波は感染性は高かったものの、特に致死性ではなかったとされています。

しかしながら、(北半球の)晩秋からフランス、シエラレオネ、米国で同時に始まった第二波は10倍の致死率となり、しかも15~35歳の健康な若年者層においてもっとも多くの死がみられ、(北半球の)冬である1919年の始めに第三波が起こっていたようです。

さて、米国では新規失業保険申請件数が通算で3000万件を今週超えたにもかかわらず、市場は悪材料には慣れっこになっていて、株価はあまり反応しませんでした。

世界中で都市封鎖が続いているので、悪いのは当たり前!と織り込み済みということなのです。大事な事は政府や中央銀行が今後も対応できるのか?ということが市場の焦点になっているのかもしれません。

今回FRBや米国政府の素早い果断な対応をしましたが、その点では米国は及第点。

為替に関しては、コロナ前とコロナ後の大きな差は、世界中の金利がゼロ近くあるいはマイナス金利になっているので金利差の要因で為替が動くことがなくなったことで、値動きの予想がしづらくなってきました。

ただ、株価のほうは新しいお金が刷られていますので、結局お金の行き先が株価に向かって行くと考えられます。

世界中の主要中央銀行が無制限な緩和政策をとっていることで、実体経済と株価の動きの格差が不自然に拡がっているのが現実です。要するにバブル化していることになります。

ブルンバーグ電子版には次のように書かれています。

S&P500種株価指数は今月(=4月)13%上昇し、月間の上昇率としては1987年以来最大となった。

まだ、コロナがいつ収束するのかは誰にもわかりませんが、コロナが落ち着いてくればお金がじゃぶじゃぶとあふれかえってくるので、株にお金が回ってくるのは時間の問題です。

また、大統領選を控えて株価の下げを許容できないトランプ政権がFRBを使って株価を買い支えることも予想できます。ということで、実体経済が復活する前に期待感のみで株がこれからも上がるってことは十分あり得ます。

ここからはコロナの進捗状況次第では2番底になる可能性はあると思いますが、それでも株価は再び買い上げられることになるでしょう。

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著者プロフィール

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ウィンインベストジャパン( https://win-invest.co.jp/ ) 齊藤トモラニ 老舗FXスクール代表。 FX会社主催のセミナー講師としても活躍する。 著書に『簡単サインで「安全地帯」を狙うFXデイトレード』 ロンドンfxの松崎美子さんと一緒にYouTube「fxの流儀」を配信中 <FXの流儀youtubeチャンネル> https://www.youtube.com/channel/UC30w5H2MGSs6wP1YFjPeXBg

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