欧州債務危機の原因とは?株価や為替への影響をわかりやすく解説

欧州債務危機

欧州債務危機とは、2009年に発覚したギリシャの国家財政の粉飾決算から起きた連鎖的な経済危機のことをいいます。

当時はギリシャだけの問題でしたがイタリアやスペインなどのユーロ経済の大国にも波及していきました。

特にポルトガル・イタリア・アイルランド・スペイン・ギリシャの頭文字をとったPIIGS(ピッグス)がマーケットの中では問題視されるようになったのです。

今回、コロナショックでもイタリアやスペインの財政問題は再び問題視されていることを皆さんご存知でしょうか?

そこで今回は欧州債務危機について理解し今回のコロナショックの影響について考えるきっかけになればと考えています。

欧州債務危機についてしっかり理解していきましょう。

欧州債務危機とは

先ほども簡単に説明しましたが欧州債務危機とは、ギリシャの国家財政の粉飾決算を原因とするヨーロッパ全体の財政問題のことをいいます。

当時のヨーロッパ諸国はユーロの高い信用力のメリットを最大限に享受していた一方で財政状況に関してはユーロの信用力が高いことをいいことに野放しにしている状況だったんですね。

その中でも特にPIIGSと呼ばれるポルトガル・イタリア・アイルランド・スペイン・ギリシャの財政状況は危機的な状況にあったのです。

当時のユーロ圏は通貨はユーロという統一の通貨を使い金融政策に関しても同一の政策をとっていました。

しかしその一方、財政政策に関しては各国に委ねるという中途半端な運営を行っていたんですね。

結果としてイタリアやスペイン・ポルトガル・ギリシャまたキプロスなどの国の財政状況は悪化しマーケットの中で大きな問題になりました。

問題が顕在化してからギリシャやイタリア・スペインなどの国債の金利は大幅に上昇し債券価格は下落したのです。

債券価格が大幅に下落したことによりギリシャやイタリアなど南欧諸国の国債を大量に持っていたベルギーの銀行が破綻してしまいました。

このようにユーロ圏全体の経済問題になりつつあったため、EU(欧州連合)は財政が悪化している国々の救済を行うことにしたのです。

当初財政が悪化している国々を救うことに関しては反対意見が多かったのですが、EUはユーロ圏全体に影響することを懸念してギリシャの救済に踏み切りました。

EUは、ギリシャの救済の後も、アイルランド、ポルトガル、スペイン、キプロスへの金融支援も行ったのです。

救済に反対している人も多かったため、救済される国々に対して大きな痛みを伴う内容での救済でした。

Point
ギリシャの国家財政の粉飾決算が発覚

ポルトガルやイタリア・アイルランド・ギリシャ・スペインなどの財政状況が問題視される

イタリアやギリシャなどの国債の金利が上昇し債券価格は下落

イタリアやギリシャなど南欧諸国の国債を大量に保有していたベルギーの銀行が破綻するなどユーロ圏全体の問題に波及

 

欧州債務危機の時の株価と為替

株価,為替

欧州債務危機の時の、日経平均株価とドル円の動きについて見ていきましょう。

<日経平均株価>

<ユーロ/円>

欧州債務危機が顕在化した2010年当時の株価は下落し為替は円高に進んだのが分かります。

しかし、その後、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)がギリシャ向け金融支援を行ったり、欧州金融安定基金(EFSF)の設立を行いました。

EFSFを通じたスペイン向け金融支援も実行したのです。

その後、皆さんご存知のアベノミクスが起こり株価は上昇トレンドになりました。

為替に関しても欧州債務危機が顕在化した時は円高に進んだことがチャートから分かります。

その後、東日本大震災がありさらに円高は進んでしまいましたが、日本銀行の為替介入やヨーロッパ各国を中心に世界中で金融対策を行ったのです。

そして2012年年末からアベノミクスのおかげで円安に向かったのは皆さんご存知だと思います。

下のチャートはコロナリスクが顕在化した時のユーロ/円のチャートです。

コロナウィルスの問題が顕在化するまで2020年のユーロ円の値動きは比較的堅調でした。

2020年1月16日には1ユーロ122,64円の高値を付けています。

しかしその後、コロナリスクが顕在化し、4月23日には1ユーロ115.92円まで円高が進行してしまいました。

ヨーロッパのコロナの蔓延は、深刻な状況なのでしばらく収束するのは難しいかもしれませんね。

でも、欧州債務危機のように過去に経済危機は何度もありましたが株価や為替がずっと下落し続けるということはありませんでした。

欧州債務危機に関しても過去の例と同じように時間はかかりましたがしっかり回復していることがわかりますね。

欧州債務危機の時とコロナショックの時のイタリアの状況

では欧州債務危機の時とコロナショックのときのイタリアの状況について見てみましょう。

欧州債務危機とコロナショックのイタリアの状況は非常に似ています。

欧州債務危機の問題は先程から何度もいっている通り財政悪化が原因ですね。

また今回のコロナショックに関してもコロナショック収束のためイタリアは、大幅に支出を増やしています。

コロナの問題が顕在化するまでは、イタリアの財政状況が非常に悪いためEUから財政規律違反へ向けての答申が行われるかもしれないといわれているほどでした。

今回コロナショックが起こり財政健全化に関しては不問になっていますがイタリアの財政状態が厳しいことに変わりはなく今後大きな問題になる可能性は十分にあるといえるでしょう。

まとめ

まとめ

今回は、欧州債務危機について説明しました。欧州債務危機は最近起きたことですが、当時はリーマンショックのインパクトがすごかったので内容について忘れていた方もいるのではないでしょうか?

過去の経済危機について学ぶことで今後、経済危機が起こった時の対応策を冷静に考えることができます。

是非この記事をきっかけに欧州債務問題だけでなく様々な経済危機についての理解を深めていただけると幸いです。

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